...療治の中止を申込むつもりで...
芥川龍之介 「酒虫」
...今は表向に縁談を申込むばかりにしたらしい...
泉鏡花 「婦系図」
...わたしが五十円融通してくれと申込むと...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...昔の武者修行が道場破りをするツモリで他流試合を申込むと多少似通った意気込がないではなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...正面から抗議を申込むわけにもいかない筋合(すじあい)があった...
海野十三 「暗号音盤事件」
...時には兄に金銀の借用方を申込むこともあろう...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...自分は隣家(となり)の謡曲家に決闘を申込む位は厭(いと)はないが...
薄田泣菫 「茶話」
...熊岡に抗議を申込むだらよささうなものぢやないか...
薄田泣菫 「茶話」
...また苦情を申込む権利の無い事である...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...ベニイに面会を申込むまいという私の決心に...
谷譲次 「踊る地平線」
...けふは家主から前払間代の催促をうけたので、わざ/\出かけたのだつたが、馬酔木さんには何としてもいひだせなかつた、詮方なしに、彼女に申込む、快く最初の無心を聞いてくれた、ありがたかつた、同時にいろ/\相談をうけたが!彼女のところで、裏のおばさんの御馳走――それは、みんなが、きたないといつて捨てるさうなが――をいたゞく、老婆心切(マヽ)とはおばさんの贈物だらうか、みんなは何といふ罰あたりどもだらう、じつさい、私は憤慨した、奴(マヽ)鳴りつけてやりたいほど興奮した...
種田山頭火 「行乞記」
...世人はただちに枝葉の問題を並べ立てて抗議を申込む...
寺田寅彦 「物理学の応用について」
...彼は広島の兄に借金を申込むつもりにした...
原民喜 「永遠のみどり」
...結婚を申込むくらいだから...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それが半年ほどまえ国老津田頼母を介して道之進から申込むと...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...――僕はバルチックの軍艦に結婚を申込む...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
...あのレデーに申込むのよ...
吉行エイスケ 「東京ロマンティック恋愛記」
...一方使を派して教皇に抗議を申込むと共に他方決戦に備えて艦隊の建造にとりかかったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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