...今は表向に縁談を申込むばかりにしたらしい...
泉鏡花 「婦系図」
...いろだわたゞ――』『ぢやあ若(も)し裁判所で内縁の妻だなんて云つたら抗議を申込むか』『えゝ...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...すぐその足で結婚を申込む位に機敏(すばしこ)く立ち廻らなければならない...
薄田泣菫 「茶話」
...これまで女に申込むで...
薄田泣菫 「茶話」
...その珍本の借覧を申込むだ...
薄田泣菫 「茶話」
...新聞社の都合でその文章が一日でも登載されぬことがあると居士の癇癪(かんしゃく)はたちまち破裂して早速新聞社に抗議を申込むのが常であった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...また苦情を申込む権利の無い事である...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...わざわざ私に会見を申込む...
太宰治 「やんぬる哉」
...既に女に恋々の情を起している孫恪は、「我は貧しい旅人で、学も才もないのに引代え、袁氏は家が富んでいるうえに、賢であるから、とても望まれない事であるが、もし結婚する事ができれば、大慶である」と言って、結婚を申込むと、女は承諾して少女を媒婆(なこうど)にして結婚の式をあげるとともに、孫恪はそのまま女の家に居座って入婿となった...
田中貢太郎 「碧玉の環飾」
...けふは家主から前払間代の催促をうけたので、わざ/\出かけたのだつたが、馬酔木さんには何としてもいひだせなかつた、詮方なしに、彼女に申込む、快く最初の無心を聞いてくれた、ありがたかつた、同時にいろ/\相談をうけたが!彼女のところで、裏のおばさんの御馳走――それは、みんなが、きたないといつて捨てるさうなが――をいたゞく、老婆心切(マヽ)とはおばさんの贈物だらうか、みんなは何といふ罰あたりどもだらう、じつさい、私は憤慨した、奴(マヽ)鳴りつけてやりたいほど興奮した...
種田山頭火 「行乞記」
...彼は広島の兄に借金を申込むつもりにした...
原民喜 「永遠のみどり」
...彼はまだ兄に借金を申込む機会がなかつた...
原民喜 「永遠のみどり」
...即座に莫大な価格をもって売約を申込む希望者が群がっていたからである...
牧野信一 「ゼーロン」
...結婚を申込むくらいだから...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それが半年ほどまえ国老津田頼母を介して道之進から申込むと...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...往来で知らぬ少女に名刺を突つけて結婚を申込む男……又は見も知らぬ男に...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...かくて貨幣を銀行に借り入れんことを申込むことは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...あのレデーに申込むのよ...
吉行エイスケ 「東京ロマンティック恋愛記」
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