...療治の中止を申込むつもりで...
芥川龍之介 「酒虫」
...今は表向に縁談を申込むばかりにしたらしい...
泉鏡花 「婦系図」
...いろだわたゞ――』『ぢやあ若(も)し裁判所で内縁の妻だなんて云つたら抗議を申込むか』『えゝ...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...正面から抗議を申込むわけにもいかない筋合(すじあい)があった...
海野十三 「暗号音盤事件」
...時には兄に金銀の借用方を申込むこともあろう...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...すぐその足で結婚を申込む位に機敏(すばしこ)く立ち廻らなければならない...
薄田泣菫 「茶話」
...熊岡に抗議を申込むだらよささうなものぢやないか...
薄田泣菫 「茶話」
...新聞社の都合でその文章が一日でも登載されぬことがあると居士の癇癪(かんしゃく)はたちまち破裂して早速新聞社に抗議を申込むのが常であった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...また苦情を申込む権利の無い事である...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...わざわざ私に会見を申込む...
太宰治 「やんぬる哉」
...ベニイに面会を申込むまいという私の決心に...
谷譲次 「踊る地平線」
...何も膝詰談判して決闘を申込むようなゆとりのないものではない」云々(『東朝』三五年七月六日付)...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...間違いもなく江戸には居ませんよ」八五郎は躍起(やっき)となって抗議を申込むのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まづかぢ町(ちょう)なる遠銀(えんぎん)に金子(きんす)五十円の調達を申込む...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...彼は広島の兄に借金を申込むつもりにした...
原民喜 「永遠のみどり」
...即座に莫大な価格をもって売約を申込む希望者が群がっていたからである...
牧野信一 「ゼーロン」
...かくて貨幣を銀行に借り入れんことを申込むことは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...一方使を派して教皇に抗議を申込むと共に他方決戦に備えて艦隊の建造にとりかかったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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