...たとえ申立てがあったとしても...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...アリバイという奴を申立てればいいのだからね」それを聞くと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ふだんの通りにしていたということでございます」主婦の申立ては...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...御当主の御落胤と申立て...
江見水蔭 「備前天一坊」
...「青蘭」の女達は、さっきから自分達の見ていた全部の出来事を、簡単にかいつまんで、だがひどく落つきのない調子で、警官に申立てた...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...君子の知っていた程度のことを申立てただけだった...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...警官が暴行したというようなことを申立てる者があるが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...双方から控訴の申立てをした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その不満の申立てのいっさいを聴取し...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...十月五日両度の吟味に吟味役まで具(つぶさ)に申立てたるに...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...寺方へはそれとなく暇(ひま)を取り候趣(おもむき)申立て候得(そうらえ)どもなほ不審の廉(かど)少なからざるにつき...
永井荷風 「榎物語」
...富籤に不審があるという町方御用聞の申立てに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...てエエを高く行く所なぞ箔屋町(小三郎)生き写しだ」と評したのを覚えて居ると申立てた...
羽志主水 「越後獅子」
...自分が見た女の印象を申立てることが出来ない...
久生十蘭 「金狼」
...言う事があるなら刑事部屋で申立てろ...
牧逸馬 「上海された男」
...(b)これこそ(c)素朴で健全な・同時に純真でわかりよく・(b)想像も及ばないほどに気高い・(c)あらゆる比類をこえて真実公正な・(b)申立てではあるまいか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...妙な意地ずくからこんな出鱈目(でたらめ)を申立て...
山下利三郎 「流転」
...松蔵は町役といっしょに出頭し、自分たちはなにも知らぬこと、おくには貧しい中でよく働き、四人の子供を怠りなく養育していること、亭主の富三郎がやくざ者で、一家の生計はおくに一人で立てていること、などを申立てた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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