...」「あの人なら申し分なしだが...
徳田秋声 「縮図」
...申し分のない瀟洒(しょうしゃ)な服装ではいって来た...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...千エキュー(五千フラン)なら申し分ありませんが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...申し分は無い...
直木三十五 「南国太平記」
...天気も申し分のないよい天気であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...気立ての親切な申し分のない女が...
中里介山 「大菩薩峠」
...口幅ったい申し分でございますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...申し分の無い神秘的な雰囲気をもたらして現れたのです...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...申し分のない良い記者であった...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...上背も肉付も申し分なく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顏は申し分なく陽に焦(や)けてゐる癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先づ外面的には申し分のない幸運に恵まれてながら...
萩原朔太郎 「名前の話」
...申し分のない美人の楚々(そそ)とした姿が眼の前に現はれて来る...
林芙美子 「浮雲」
...ゆくゆくはこの甥が申し分のない一家の主人(あるじ)になるに違ひないと信じてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...最近の作家では瑞典(スウェーデン)のドゥーゼや米国のヴァン・ダインなどはこの点で申し分がないように思う...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...どちらも申し分なかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...申し分はございません...
吉川英治 「私本太平記」
...申し分ないが――と思ったりしながら...
吉川英治 「新書太閤記」
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