...申し分ありませんが...
豊島与志雄 「古木」
...近所の百姓共の申し分には...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...その方の申し分を信じて...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...家に容貌(きりょう)なら品行(ひんこう)なら申し分のない女房を持ちながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...その点は申し分がなかった...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...とにかくあの映畫ではムルナウの監督による撮影技巧も全く申し分なかつた...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...その二人の主要人物については申し分はないが...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...申し分なく立派なもので...
野村胡堂 「楽聖物語」
...平次にとっては申し分のない見る目嗅ぐ鼻だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...申し分のない娘であつたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「墓地展望亭」はまず申し分のない場所だった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...手前の申し分が勝ちで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...右のごとく人民も政府もおのおのその分限を尽くして互いに居(お)り合うときは申し分もなきことなれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...もう一つ上の枝に帯を掛ければ申し分はあるまいと考えた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...甚五郎の申し分や所行(しょぎょう)も一応道理らしく聞こえるが...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...躯の恰好も申し分がない...
山本周五郎 「半之助祝言」
...健康にも申し分はなかった...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...全く自他の本懐といい祖母への孝養といい申し分のない大成功であった...
夢野久作 「謡曲黒白談」
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