...私が一つの言葉を申し出る時...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私は以上の見地からこの派の傾向の可能性を申し出ることが出来はしないかと思っている...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...神を知らないものが神と人との関係などに対して意見を申し出るのは出過ぎたことだといわれるかも知れない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私の牛を引いてってやろうとまるで喧嘩のように申し出るのです...
谷譲次 「踊る地平線」
...どうか大先生(おおせんせい)と一つお手合せを願いたくて罷(まか)り出でたと申し出る...
中里介山 「大菩薩峠」
...もし召捕りそこねた時には拙者一人の恥ではござらぬ――というようなことを申し出ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...おそらくあすはまた出発していくだろうと申し出るのとでは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...斯んなことを申し出る自分を...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...聴手が退屈して他の遊びを申し出るまでは決して自ら止めようとは致しません...
牧野信一 「月あかり」
...月給の値上げを申し出るか...
牧野信一 「山彦の街」
...やはりいつもの客室のほうへ寝床をしつらえて人々が案内を申し出るのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さきごろ跡式の儀を申し出るようにとお沙汰があったところ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...……」と、柳斎は、平身低頭して、「具足師ずれの手前などが、申し出るのは、ちと、差出がましいかとも存じましたが、ちょうど明朝はおいとまいたして、摂津ノ住吉へ立ち帰る身...
吉川英治 「私本太平記」
...高氏へ申し出るまえの一種の瀬ブミに過ぎないのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...やがて辞任を申し出る始末とはなった...
吉川英治 「私本太平記」
...奉仕を申し出る大名はほとんど稀れであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ真直(まっすぐ)に申し出るほかはござるまい』忠左衛門も...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...申し出るがよい)といった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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