...ナヴァラナが磯辺で甲斐甲斐しく海獣の料理をする場面も興味の深いものである...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...甲斐甲斐しく働いていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうあそばして一口お召上りなさいませ」お吉は甲斐甲斐しく...
中里介山 「大菩薩峠」
...かく甲斐甲斐しく炉辺の座に招じて置いてから...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵部の娘の何となく甲斐甲斐しく見え出したのと同じ見えですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日はお台所で甲斐甲斐しく立働いている物音が...
中里介山 「大菩薩峠」
...知り人の子等四人甲斐甲斐しく渚まで見送りす...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...舅(しゅうと)にいやな事を言われながらも甲斐甲斐しく病人達を介抱しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...美しいお駒が甲斐甲斐しく手拭を絞っては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いつでも医者を迎いに出かけられるように甲斐甲斐しく身支度をしはじめた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...甲斐甲斐しく裾を端折って...
久生十蘭 「湖畔」
...照子は甲斐甲斐しく彼の後ろへまはつて親切にも背中を叩いたり腹を圧し上げたりし始めた...
牧野信一 「公園へ行く道」
...」堀田は甲斐甲斐しく...
牧野信一 「露路の友」
...前よりも一層甲斐甲斐しく何でも彼でもきり廻した...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...甲斐甲斐しく出で立ったお妙は着物が腰の辺まで濡れている...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...彼女は襷(たすき)をかけて甲斐甲斐しく立った...
山本周五郎 「風流太平記」
...甲斐甲斐しくも穿きたるは希臘(ギリシヤ)風の草鞋(サンダル)……さて桔梗色や淡紅(とき)色の明るき衣(ころも)霧よりも軽(かろ)く膝を越えてつつましやかに靡けば...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...甲斐甲斐しく装立(いでた)った近侍の者...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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