...どうしても叱る事が出来ずに時間が立つてゆくので自分の腑甲斐なさに愛想をつかしながらも...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...甲板へ出てみると...
海野十三 「海底大陸」
...手甲脚半の他は裸の竜次郎...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...このMさんのお家へ立寄つた甲斐があつたと思つた...
太宰治 「津軽」
...暗闇のなかから甲高い震えた声がしてくる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...上(じょう)甲板も下(げ)甲板も寂(せき)としてさながら人なきようになりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼の手の甲の静脈は...
豊島与志雄 「塩花」
...」と甲高(かんだか)な一本調子で...
永井荷風 「すみだ川」
...どの病室の入口にも甲斐甲斐しく服装をととのえた看護婦...
永井隆 「長崎の鐘」
...ことに甲州の山の中にめざす者があって...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲州入墨で江戸ッ子をもって任ずるがんりきの地声ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...環(かん)が飛んで手の甲(こう)をいやというほど撲(ぶ)った...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「天保十五年甲辰正月五日...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...どんな役にも立てるだろう」「その必要があればな」と甲斐は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「与五が怒るぞ」と甲斐が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「親元へ帰ってどうする」と甲斐はまたきいた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あれは甲州の初鹿野(はじかの)伝右衛門という話せるさむらいだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...ひとり甲州流(こうしゅうりゅう)を標榜(ひょうぼう)する軍学者(ぐんがくしゃ)だけが見あたらない...
吉川英治 「神州天馬侠」
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