...甲板にぞろぞろ出て来た船員たちの中から...
海野十三 「火薬船」
...ほら、下をごらん、甲板をもう波が、あんなに白く、洗っているよ」トラ十の、毒々しいことばがきいたのか、師父は、このとき、急にすなおな口調(くちょう)になって、「しかたがない...
海野十三 「爆薬の花籠」
...息(いき)さへ塞(つま)つて了(しま)ひさうに覺(おぼ)ゆる甲斐(かひ)なさ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...本山村の甲麓荘と云うアパートで独身生活をすることになったことも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかしこのとき浦賀に碇泊したわづか一晝夜のうちに「雜貨類の交易に熱心」な附近の百姓町人たちは「ブラザース號」の甲板に充滿し...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その手の甲はわつぷるのふくらみでその手の指は氷砂糖のつめたい食慾ああ この食慾子供のやうに意地のきたない無智の食慾...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...甲乙丙丁、異口同眼に、目と目で肯き合ふの意味...
正岡容 「大正東京錦絵」
...甲府城に足軽がいたかいないか...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...二人は正使の甲斐とともに千代田城の白書院に出...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まだ甲斐が戻っていないと告げた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲斐が一ノ関の与党になった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...平生(ふだん)なら甲板から塵(ちり)一本...
夢野久作 「難船小僧」
...甲州路へ出るには...
吉川英治 「上杉謙信」
...年甲斐もない好色と...
吉川英治 「江戸三国志」
...胸に銀甲を当て、琥珀色(こはくいろ)の袍(ほう)に、兜巾(ときん)をつけ髪をしばる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...女々(めめ)しく聞えるほど甲走(かんばし)った...
吉川英治 「夏虫行燈」
...やるまでもねえだろう」「卑怯だね」お甲は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「叱(し)っ……」お甲に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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