...この件には彼との由縁がある...
...彼女との由縁を断ち切りたい...
...私たちには由縁のある店に行こう...
...この不和の由縁は何ですか?...
...彼の成功の由縁は彼自身の努力です...
...過ぎし曲者の由縁(ゆかり)の者にて...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...『すむは由縁の月の影...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...昔の友といふ中にもこれは忘られぬ由縁(ゆかり)のある人...
樋口一葉 「十三夜」
...平常(つね)はともあれ由縁(ゆかり)ある日はこと更におもひ出されて...
一葉 「暗夜」
...ジャングルの奥から「由縁(ゆかり)」なんかきこえてきますと...
久生十蘭 「黄泉から」
...蓋(けだ)しその由縁(ゆえん)は...
福沢諭吉 「旧藩情」
...即ち政府にて勸賞の事を行ふの難き由縁なり...
福沢諭吉 「帝室論」
...夫(そ)れから玉造(たまつくり)の与力に少し由縁(ゆかり)を得て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...老余の半生仕官を嫌う由縁私の生涯は終始(しゅうし)替(かわ)ることなく...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...いまわたくしの所に近江からいささか由縁(ゆかり)のありますものの御子息が上京せられて来ておられますが...
堀辰雄 「曠野」
...縁も由縁(ゆかり)もない人であるけれど余は不愉快で堪(たま)らなかつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...由縁(いうえん)詳(つまびらか)ならず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...作者が能く癖 Idiosyncrasie を避けて無私 Nicht interessirt sein なるに至りしを所謂理想(實は作者の哲學上所見)の見えずなりたる由縁なりと認めて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...沒理想(實は沒却哲理)の名目を取除くべき由縁を知らずといへり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...黒田家に由縁(ゆかり)のふかいおぬしの妹とでは...
吉川英治 「黒田如水」
...由縁(ゆかり)もない町人風情が門扉(もんぴ)のうちを知るよしもなかった...
吉川英治 「剣難女難」
...――わしも由縁(ゆかり)の深いそこへ行って...
吉川英治 「源頼朝」
...柳生家と自分との由縁(ゆかり)を考え...
吉川英治 「宮本武蔵」
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