...この件には彼との由縁がある...
...彼女との由縁を断ち切りたい...
...私たちには由縁のある店に行こう...
...この不和の由縁は何ですか?...
...彼の成功の由縁は彼自身の努力です...
...年長者の義務としても門生でも何でもなくても日頃親しく出入する由縁(ゆかり)から十分訓誡して目を覚まさしてやろうと思い...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...過ぎし曲者の由縁(ゆかり)の者にて...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...時平大臣夫婦の塚此地に在(ある)べき由縁(いはれ)なきことは論におよばざる俗説(ぞくせつ)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...すむは由縁(ゆかり)の月の影...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...菜摘の地が静に由縁(ゆかり)のあることは...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...大崎の下邸には由縁(ゆかり)のお墓もあるといった...
長谷川時雨 「神田附木店」
...百姓・町人は由縁(ゆかり)もなき士族へ平身低頭し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...蓋(けだ)しその由縁(ゆえん)は...
福沢諭吉 「旧藩情」
...本著発表の由縁を知るに足るべきを以て茲に附記することゝせり...
福沢諭吉 「新女大学」
...即ち法律書の用を爲す由縁なれども...
福沢諭吉 「帝室論」
...夫(そ)れから玉造(たまつくり)の与力に少し由縁(ゆかり)を得て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...老余の半生仕官を嫌う由縁私の生涯は終始(しゅうし)替(かわ)ることなく...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その瘠我慢(やせがまん)こそ帝室(ていしつ)の重きを成したる由縁(ゆえん)なれ...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...妖異の所業(しわざ)と解釈して斯(か)かる伝説の由縁(ゆうえん)を作るべき事は疑を容れず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そして掻いつまんだ由縁(ゆかり)をはなすと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...とにかく由縁(ゆかり)ある土地ではあるし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...剣法に由縁(ゆかり)のふかいものなのです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...巌流とは――岩国川のその由縁(ゆかり)から名づけたか」「御賢察のとおりです」「一見したいな」忠利は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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