...この件には彼との由縁がある...
...彼女との由縁を断ち切りたい...
...私たちには由縁のある店に行こう...
...この不和の由縁は何ですか?...
...彼の成功の由縁は彼自身の努力です...
...勿論それはあの神下しの婆なぞとは何の由縁(ゆかり)もない人物だったのには相違ありませんが...
芥川龍之介 「妖婆」
...年長者の義務としても門生でも何でもなくても日頃親しく出入する由縁(ゆかり)から十分訓誡して目を覚まさしてやろうと思い...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...じつは神経状態にある特殊な由縁(ゆかり)があって...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それとも他に由縁(ゆえん)があるのか知らない...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...其功徳の社會に達する由縁を語らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...老余の半生仕官を嫌う由縁私の生涯は終始(しゅうし)替(かわ)ることなく...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...いまわたくしの所に近江からいささか由縁(ゆかり)のありますものの御子息が上京せられて来ておられますが...
堀辰雄 「曠野」
...縁も由縁(ゆかり)もない人であるけれど余は不愉快で堪(たま)らなかつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...由縁(いうえん)詳(つまびらか)ならず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...沒理想(實は沒却哲理)の名目を取除くべき由縁を知らずといへり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...官兵衛も彼の性行と今日ある由縁(ゆえん)はよく知っていた...
吉川英治 「黒田如水」
...そして掻いつまんだ由縁(ゆかり)をはなすと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...少しでも由縁(ゆかり)がありそうなと思えばやたらに訊(たず)ねあるいてみた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...源氏に由縁(ゆかり)のあるお社(やしろ)も...
吉川英治 「源頼朝」
...なんの由縁(ゆかり)もない人間です...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「なんの由縁(ゆかり)も見おぼえもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...死者の由縁(ゆかり)の者が来たら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...由縁(ゆかり)のある者ではございますが」「大機は...
吉川英治 「柳生月影抄」
便利!手書き漢字入力検索