...この件には彼との由縁がある...
...彼女との由縁を断ち切りたい...
...私たちには由縁のある店に行こう...
...この不和の由縁は何ですか?...
...彼の成功の由縁は彼自身の努力です...
...『すむは由縁の月の影...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それとも他に由縁(ゆえん)があるのか知らない...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...大崎の下邸には由縁(ゆかり)のお墓もあるといった...
長谷川時雨 「神田附木店」
...經机(きようづくゑ)の由縁(いはれ)かくの如(ごと)し...
樋口一葉 「經つくゑ」
...昔(むかし)の友(とも)といふ中(うち)にもこれは忘(わす)られぬ由縁(ゆかり)のある人(ひと)...
樋口一葉 「十三夜」
...其本(そのもと)の由縁(いはれ)をさへ辨(わきまふ)れば如何(いか)なる新奇(しんき)なる事(こと)にても怪(あやし)むに足(た)るものなし...
福澤諭吉 「改暦辨」
...其功徳の社會に達する由縁を語らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...即ち法律書の用を爲す由縁なれども...
福沢諭吉 「帝室論」
...いまわたくしの所に近江からいささか由縁(ゆかり)のありますものの御子息が上京せられて来ておられますが...
堀辰雄 「曠野」
...なんの由縁(ゆかり)もないものでも...
森鴎外 「阿部一族」
...由縁(いうえん)詳(つまびらか)ならず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...どういう由縁(ゆかり)から起った銘か...
吉川英治 「剣の四君子」
...こここそは足利氏が室町十数代の基をなした発足の地という由縁(ゆかり)をかならず想起していたであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...少しでも源家に由縁(ゆかり)のある者といえば...
吉川英治 「親鸞」
...由縁(ゆかり)なのか...
吉川英治 「平の将門」
...そこの主(あるじ)は元甲賀組とも多少由縁(ゆかり)のあった者らしく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――わしも由縁(ゆかり)の深いそこへ行って...
吉川英治 「源頼朝」
...巌流とは――岩国川のその由縁(ゆかり)から名づけたか」「御賢察のとおりです」「一見したいな」忠利は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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