...これだけの構えをしている以上もちろん昔は相当に寺格の高い由緒ある寺であったろうが...
橘外男 「逗子物語」
...由緒あるお寺の古式に則った佛事に列席してみると...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...さすがに由緒ある人の果てなのであろう...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...巣林子に由緒あることはいふまでもない...
種田山頭火 「行乞記」
...高尾山下浅川附近の古い由緒ある農家の墓地から買って来た六地蔵の一体だと云う...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...由緒ある公孫樹に足の皮を与えるくらいは何でもないことで...
豊島与志雄 「公孫樹」
...この次に由緒ある知善院をたずねるのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれだけの由緒あるお屋敷は...
中里介山 「大菩薩峠」
...三千五百石の由緒ある旗本の家は継がせられないと言って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...由緒ある家に感傷など無い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...あの男は由緒ある邸宅に入る資格はない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...圓太なんて由緒ある名を……...
正岡容 「小説 圓朝」
...ゴルウェーの由緒ある地主で...
松本泰 「緑衣の女」
...御家中(かちゅう)では由緒ある家柄だという...
山本周五郎 「やぶからし」
...年四十に及びて数哩(マイル)を隔てたる処に在る「鷹が宿」という由緒ある家柄に生れしアリナ(仮名)と呼べる若き女性を夫人として迎えけるが...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...由緒あるお山のご高徳でいらせられましょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お綱は甲賀という由緒ある侍の娘だということを...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...何か由緒ある物ではなかろうか――それを食物の値(あたい)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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