...繰り返していふが、こゝは湯もよく宿もよかつた、よい昼でありよい夜であつた(それでも夢を見ることは忘れなかつた!)枯草山に夕日がいつぱいしぐるゝや人のなさけに涙ぐむ山家の客となり落葉ちりこむずんぶり浸る一日のをはり・夕しぐれいつまでも牛が鳴いて夜半の雨がトタン屋根をたゝいていつた・しぐるゝや旅の支那さんいつしよに寝てゐる・支那の子供の軽業も夕寒い・夜も働らく支那の子供よしぐれるなひとりあたゝまつてひとりねる十一月十二日晴、曇、初雪、由布院湯坪、筑後屋(二五・上)九時近くなつて草鞋をはく、ちよつと冷たい、もう冬だなと感じる、感じるどころぢやない、途中ちら/\小雪が降つた、南由布院、北由布院、この湯の坪までは四里、あまり行乞するやうなところはなかつた、それでも金十四銭、米七合いたゞいた...
種田山頭火 「行乞記」
...由布岳は親しく見おろしてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...由布岳――旧名、湯ノ嶽――通称、豊後富士は好きな山である、総じて豊後の山岳は好きだ...
種田山頭火 「道中記」
...やうやく由布院の湯坪へ着く...
種田山頭火 「道中記」
...――別府由布院六里といふが...
種田山頭火 「道中記」
...由布院はさびしい温泉だが...
種田山頭火 「道中記」
...由布院か」といってからかわれる位の山の中なのである...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...由布山へ登るというので...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...由布山のなだらかな麓(ふもと)に...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...たとえば大分県の別府温泉の西に聳(そび)え立った由布岳(ゆふだけ)は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...陽のあるうちにと、ハイヤー二台で、由布院へ向かう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...事実、伽藍嶽とか、硫黄嶽や、由布嶽にしても、決してやさしくない山容ではある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...やがて由布院盆地へ降りてゆく...
吉川英治 「随筆 新平家」
...由布院盆地の聚落は...
吉川英治 「随筆 新平家」
...由布川のそばの山水館で休む...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この由布院へも入って来たろう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...いま越えて来た由布嶽の影が...
吉川英治 「随筆 新平家」
...帰りの由布嶽越えは...
吉川英治 「随筆 新平家」
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