...それが爲めに耳の奧を痛めたにも由るさうだが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...『浮雲』第三篇は作者の日記の端に書留めた腹案に由ると...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...女子の高等教育を避くるに由るなりと...
大町桂月 「小日向臺」
...相鬪ふに由るとかや...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...自然に多く麥を植ゑるに由るなるべし...
大町桂月 「東京の近郊」
...吾妻橋までは、電車に由る...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...預り人の怠りとに由るなり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...その言ふところに由ると...
田山録弥 「島からの帰途」
...是自家庖廚(はうちう)の他に牛肉販賣店(はんばいてん)有るに由る...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...「イエス行く時、生来(うまれつき)なる瞽(めくら)を見しが、其弟子彼に問ふて曰ひけるは、ラビ、此人の瞽に生れしは誰の罪なるや、己に由るか、又二親に由るか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...適々以て其由る所を察し得可し或は伊藤内閣が二囘までも議会を解散したるの挙を非立憲的と為して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一は其の薄志弱行にして眼前の小利害に制せられたるに由ると雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自分で自分を縛りつけて安心するたぐいの欺瞞的心理に由るものだと...
豊島与志雄 「自由人」
...もとより負けじ魂に由るものであるが...
中原中也 「よもやまの話」
...支那で馬に因(ちな)んで驚駭(きょうがい)と書き『大毘盧遮那加持経(だいびるしゃなかじきょう)』に馬心は一切処に驚怖思念すとあるなど驚き他獣の比にあらざるに由る...
南方熊楠 「十二支考」
...一體漢字を假名に書くのは「易(やす)きに由る」のだと云ふのが井上毅先生の議論であります...
森鴎外 「假名遣意見」
...おそらく兄の気持としては「甲辰の事」に由る本枝不和の問題はなによりも堪えがたい苦痛にちがいない...
山本周五郎 「新潮記」
...主として先生と大連の満鉄本社の宇佐美寛爾さんとの御厚意に由る事であり...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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