...勿論これはあながち私が怠けた為でなく大部分は印刷所の都合に由るのです...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年五月号)」
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内田魯庵 「八犬伝談余」
...時に由ると、嬉しくて堪らぬように踵(あと)から泥足(どろあし)のまま座敷まで追掛けて来てジャレ付いた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...老耄せしにも由るべけれど...
大町桂月 「赤城山」
...一に識者の有無に由るかと...
大町桂月 「白河の關」
...自然に多く麥を植ゑるに由るなるべし...
大町桂月 「東京の近郊」
...預り人の怠りとに由るなり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...又メディクスは直観空間の平面性は吾々の心理的な信念であり経験に由る規範に過ぎないと云うが...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...急遽の改革を不利と認めたるに由るのみ藩閥を維持するの必要を信じたるが為に非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...唯だ伎倆と勉強との力に是れ由るに非ずして別に之れが原因たるものあり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一は國人の自尊心に投ぜしに由るのみ...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...支那で馬に因(ちな)んで驚駭(きょうがい)と書き『大毘盧遮那加持経(だいびるしゃなかじきょう)』に馬心は一切処に驚怖思念すとあるなど驚き他獣の比にあらざるに由る...
南方熊楠 「十二支考」
...唐の義浄法師の『南海寄帰内法伝』に由る...
南方熊楠 「十二支考」
...併し假名に書くのは易きに由ると云ふのを本にすべきではあるまいかと思ひます...
森鴎外 「假名遣意見」
...然りと雖も彼が酒を嗜む太甚(はなはだ)しきに至りし所以のもの実に其父を喪ひたる無限の憂愁を散ぜんとするに由る...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...しかもそれに由る心苦しさは...
山本周五郎 「新潮記」
...おそらく兄の気持としては「甲辰の事」に由る本枝不和の問題はなによりも堪えがたい苦痛にちがいない...
山本周五郎 「新潮記」
...若林先生のお話に由ると...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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