...田舎者の私にとって、都会はとても新鮮で刺激的だった...
...田舎者の彼は、都会での生活にまだ慣れていないようだ...
...あの人は田舎者なので、都会の文化についてよくわからない...
...田舎者だから、自然や広い空が好きだ...
...田舎者の特有の民俗文化がある地域もある...
...田舎者らしい小女だつた...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...実生活上の趣味でも田舎者らしい所は沢山あります...
芥川龍之介 「久米正雄氏の事」
...先方(むかう)でも真(ほん)の田舎者な事を御承知なのだから...
石川啄木 「天鵞絨」
...早い話が未荘の田舎者は三十二枚の竹牌(ちくはい)(牌の目の二面を以て成立った牌)を打つだけのことで...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...田舎者の前などで...
薄田泣菫 「茶話」
...田舎なの?」「田舎? どうして」「本郷に下宿してると言うから……」「学生みたいか」田舎者と見たわけじゃないのか...
高見順 「いやな感じ」
...毎日うろうろ赤毛布(あかゲット)の田舎者よろしくの体で歩きまわっていたのも...
太宰治 「惜別」
...私のような野暮(やぼ)な田舎者には...
太宰治 「みみずく通信」
...田舎者のことだから間が抜けているでしょう...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...田舎者らしい不信をいだいていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ポッと出の田舎者(いなかもの)のくせに...
中里介山 「大菩薩峠」
...わしのような田舎者(いなかもの)は...
夏目漱石 「草枕」
...実際田舎者(いなかもの)の精神に...
夏目漱石 「二百十日」
...田舎者いなか者と町内の娘どもに笑はれしを口惜(くや)しがりて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...この田舎者が開国の風潮に連れ東京に住居して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...田舎者の癖に生意気だ! とか...
牧野信一 「鏡地獄」
...そのように先生には極めて田舎者であると共に極めて新しいところがあった...
三木清 「西田先生のことども」
...「実に美しいですね……鄙(ひな)には稀れ、というけれど、勿論この土地の人でもなかろうし、都会でも稀れですね」森源は、嬉しそうに、又小鼻に皺を寄せ、「いや、田舎者ですよ、ただ僕の、いわば趣味であんな恰好をさせているんですよ」「ほほお、驚きましたね、そんな芸当もするんですか、私はまたただの変人――」といいかけて、あわててあとを呑んでしまったけれど、森源は、苦笑して、「あなたも聞かされて来ましたか、変人というのは交際ぎらいの僕には、いい肩書ですよ――」森源は、自分で自分を変人にしているのだ...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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