...田舎者の私にとって、都会はとても新鮮で刺激的だった...
...田舎者の彼は、都会での生活にまだ慣れていないようだ...
...あの人は田舎者なので、都会の文化についてよくわからない...
...田舎者だから、自然や広い空が好きだ...
...田舎者の特有の民俗文化がある地域もある...
...――僕は未(いま)だに生意気(なまいき)にもこの二人を田舎者(ゐなかもの)めと軽蔑したことを覚えてゐる...
芥川龍之介 「本所両国」
...この言葉は未荘の田舎者はかつて使ったことがなく...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...その田舎者は珍しくも小鴨をたくさん持って来てピヨピヨと鳴いている...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...しかも、その田舎者は、いい加減なところで必ず帰郷するのである...
太宰治 「如是我聞」
...非衛生的な奥深(おくふか)い部屋に垂(た)れ籠(こ)めて育った娘たちの透(す)き徹(とお)るような白さと青さと細さとはどれほどであったか田舎者の佐助少年の眼にそれがいかばかり妖(あや)しく艶(えん)に映ったか...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...田舎者の群のなかに紛れ込んでいるこの小さな女...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...田舎者のことだから間が抜けているでしょう...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...もっともっと物わかりの悪いのみ込みの悪い田舎者(いなかもの)であり朴念仁(ぼくねんじん)でなければならない...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...彼の無口な田舎者らしい引込んだ態度も...
豊島与志雄 「田舎者」
...ルールドの田舎者(いなかもの)で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...老年で田舎者(いなかもの)で吃(ども)りだという三つの条件をそなえていたので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「田舎者は都会のものより...
夏目漱石 「こころ」
...お前さんたちがどんなに田舎者見てえな恰好をしてたって...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...桜に虎などはいかにも田舎者らしくわけが分らなくて...
正岡容 「我が圓朝研究」
...そのほかいろいろ……田舎者の私は...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...却(かえっ)て手を合わせている田舎者を腹の底で笑っているのだ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...一番山の奥の田舎者にしみ込んで残っていたんだから...
横光利一 「旅愁」
...甲州の田舎者といったのがどうした...
吉川英治 「神州天馬侠」
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