...周囲は田畠で、少しの庭もあったが、全くの田舎住居で、私は道中で始めて見た田舎の景に、ここで毎日親しむことになったのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...みはるかす田畠(でんぱた)は砂漠と化した...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...三千代の父はかつて多少の財産と称(とな)へらるべき田畠の所有者であつた...
夏目漱石 「それから」
...この近(きん)ぺんの田畠(たはた)を荒らすことはうけあいだね」こういうばかばかしいことを巳之助は...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...犬二疋死後領家の計らいとしてかの田畠を以て一院を建立(こんりゅう)し...
南方熊楠 「十二支考」
...肥えたる田畠を浸すがごとく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また一つの村には田畠と農家の二三戸を合せたカイトがあるのみか別にまた山間未開の家も田畠もないカイトも一方にはあって...
柳田國男 「垣内の話」
...個々の田畠・山林・宅地にそれぞれ地名があったのである...
柳田國男 「地名の研究」
...その田畠や村里の名に...
柳田國男 「地名の研究」
...村の人数が殖え田畠が多くなると...
柳田國男 「地名の研究」
...田畠よりも前から開けていたものが多く...
柳田国男 「年中行事覚書」
...またその日にする田畠の行事はどんなことか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...諸処方々(しょしょほうぼう)の田畠(たはた)にうえ...
柳田国男 「母の手毬歌」
...家と田畠との間の七八町もあるところは普通である...
柳田国男 「木綿以前の事」
...祖父(じじい)の代から伝わった田地田畠(でんちでんぱた)を初め銀行の貯金...
夢野久作 「鉄鎚」
...家(うち)の田畠の番人に雇うてあるのだよ...
夢野久作 「巡査辞職」
...田畠の仕事を致します時には...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...田畠へ帰って鍬(くわ)を持てましょう...
吉川英治 「三国志」
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