...祖父の死んだ時(それは丁度重右衛門が二十二の時であつた)にはもう田畠(でんばた)合せて一町歩位しか無かつたとの話だ...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...一面に雪の降積った田畠や林や人家のあいだから...
徳田秋声 「あらくれ」
...三千代の父はかつて多少の財産と称(とな)えらるべき田畠(たはた)の所有者であった...
夏目漱石 「それから」
...商売もあろうに糞の仕事のために家屋敷や田地(でんち)田畠(でんばた)まで無くしてしまうなんて...
火野葦平 「糞尿譚」
...犬二疋死後領家の計らいとしてかの田畠を以て一院を建立(こんりゅう)し...
南方熊楠 「十二支考」
...一部の田畠を沽却(こきゃく)する場合にも...
柳田國男 「垣内の話」
...田畠に降りて作物を荒すという話だが...
柳田国男 「故郷七十年」
...公文(くもん)とか案主(あんじゅ)とかの給与せられた田畠...
柳田國男 「地名の研究」
...問題となるのは田畠の連接し...
柳田國男 「地名の研究」
...ことに今は田畠や山林となっていてなおその地名を存する者などは...
柳田國男 「地名の研究」
...すなわち悪い臭気のするものを田畠のへりに立てて...
柳田国男 「年中行事覚書」
...諸処方々(しょしょほうぼう)の田畠(たはた)にうえ...
柳田国男 「母の手毬歌」
...田畠がすくないか...
柳田国男 「母の手毬歌」
...下水を田畠にはこぶとかには...
柳田国男 「母の手毬歌」
...談雀雀の郷里霜が深く田畠に食べ物がなくなると...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...祖父(じじい)の代から伝わった田地田畠(でんちでんぱた)を初め銀行の貯金...
夢野久作 「鉄鎚」
...田畠の仕事を致します時には...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...田畠にいたるまで光景が一變してゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
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