...義兄に当たる春田居士(しゅんでんこじ)が夕涼みの縁台で晩酌(ばんしゃく)に親しみながらおおぜいの子供らを相手にいろいろの笑談をして聞かせるのを楽しみとしていた...
寺田寅彦 「思い出草」
...かなり数奇(すうき)の生涯を体験した政客であり同時に南画家であり漢詩人であった義兄春田居士がこの芭蕉の句を酔いに乗じて詠嘆していたのはあながちに子供らを笑わせるだけの目的ではなかったであろうという気もするのである...
寺田寅彦 「思い出草」
...そういう方面の春田居士(しゅんでんこじ)は私の頭にほとんど残っていない...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...楊枝(ようじ)をかみながら絵絹に対している春田居士(しゅんでんこじ)を思い浮かべる...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...どこか世間をはなれたような飄逸(ひょういつ)なところのある点でいちばん父の春田居士(しゅんでんこじ)の風貌(ふうぼう)を伝えていたのではないかと私には思われる...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...四十三年一月下旬に父の春田居士(しゅんでんこじ)が死んだ...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...をしね刈る裾曲の田居ゆ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...筑波嶺の裾曲の田居は...
長塚節 「長塚節歌集 上」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...このとき文魚(とびのうお)というものゝとぶこと頻りなればよみける歌のうち三首大和嶺に日が隱ろへば眞藍なす浪の穗ぬれに文魚の飛ぶ見ゆ眞熊野のすゞしき海に飛ぶ文魚の尾鰭張り飛び浪の穗に落つおもしろの文魚かも枕これの船路の思ひ出にせむ戯れに萬葉崇拜者に與ふる歌并短歌筑波嶺の裾曲の田居も...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...すなわち筑波嶺(つくばね)の雫(しずく)の田居(たい)などと称して...
柳田国男 「海上の道」
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