...小田原町(おだわらまち)城内公園に連日の人気を集めていた宮城(みやぎ)巡回動物園のシベリヤ産大狼(おおおおかみ)は二十五日(十月)午後二時ごろ...
芥川龍之介 「白」
...女の夫は浅草田原町(あさくさたわらまち)に米屋の店を開いていましたが...
芥川龍之介 「捨児」
...「夫が浅草田原町(あさくさたわらまち)に米屋を出していたと云う事や...
芥川龍之介 「捨児」
...その広小路の区域が狭隘(きょうあい)になった辺から田原町(たわらまち)になる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...反対に退却した形になって仲町から田原町へと焼けて来た...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼は知らず/\田原町近くの電車通に立止つてあたりを見廻してゐた...
永井荷風 「男ごゝろ」
...田原町(たわらまち)の電車停留場迄脇眼も振らずに歩んで参りましたが...
西尾正 「陳情書」
...急に恐しい企(たく)らみを思ひ付いたのだらう」「――」「幸ひお秀は小田原町に行つて留守...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道具箱には一々南小田原町の料亭『清月』の印が入っているのじゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次が田原町へ着いたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浅草田原町に新劇の稽古場のある不思議さよ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...神奈川県小田原町新玉町二丁目牧野英雄――尋常二年生...
牧野信一 「初夏通信」
...私の生地は神奈川縣小田原町である...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...相州小田原町だとか...
牧野信一 「貧しき日録」
...小田原町の長屋で引取ればよし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「おれは田原町をよすことにしたよ」と参吉は云った...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...小田原町の屋敷も海に面している...
山本周五郎 「風流太平記」
...その下屋敷は小田原町の地端(はず)れにあり...
山本周五郎 「風流太平記」
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