...その南に隣(とな)って琉璃色(るりいろ)のように光る田代池(たしろいけ)...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...船首東南を指して、牡鹿半島を左にし、田代、網地の二大島を右にす...
大町桂月 「金華山」
...ああ、そう言えば、なるほど――何のこった、迂濶千万(うかつせんばん)、今までのことにまぎれて、それを忘れていたが、あの名取川べの蛇籠作(じゃかごづく)りの時に、あの男が、房州に残し置ける拙者の財産を、危急の場合にかき集めて、石巻の宿まであずけ置いたということだったが、そうだ、何といったかな、その宿の名は――そうそう、田代の冠者(かんじゃ)で覚えている、田代屋というのだ、その石巻の田代屋というのへ、房州に残し置いた拙者の財産を持って来て預けて置いたと、名取川であの男が確かに言った――この宿が、その田代屋ではないか、そうだ、田代屋だ、この帳面にある...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中里介山 「大菩薩峠」
...老人は其の他にも無名の田代が孫兵衞山(まごびようやま)の附近にあるといつてゐたから...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...この田代屋の一件ばかりは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...九平次はその足ですぐ田代屋へ取って返しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...田代屋の若旦那が錢形の親分にお願ひして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「誰がそんな事を言つた」「錢形の平次」「何處で」「田代屋の奧で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姓名の欄がかわって来ないことを君の為に祈る」二木検事はこう云って穴のあく程星田代二の顔をにらみつけた...
浜尾四郎 「殺人迷路」
...はたして星田代二は...
浜尾四郎 「殺人迷路」
...果して十五ページ上段七行目の「右議決の旨(むね)を長崎滞在の先発者田代季吉(たしろすえきち)云々」の処に至り...
福田英子 「妾の半生涯」
...田代は月給貰ふとすぐ同性愛の美少年と失踪したものらしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...田代グリルといふとこで洋食二皿ばかり食って...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...すなわち明治十年六月に東京博物局の職員小野職※、田中房種、田代安定、中島仰山、織田信徳の諸氏が勢州から紀州の地に植物採集を試みた時右のスゲを大島辺に採集し、これにクロシマスゲ(九竜島スゲ)の新名を下した...
牧野富太郎 「植物記」
...田代という語は近世の書物には単に耕地の意味に用いられているのもあるが...
柳田國男 「地名の研究」
...開田三十町未開田代四百七十町などとある...
柳田國男 「地名の研究」
...山中笑(やまなかえみ)翁が前年駿州田代川(たしろがわ)の奥へ行かれた時...
柳田国男 「山の人生」
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