...彼は用心深く撮(つま)み上げ...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...流石に殺人鬼は用心深く...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...互いに用心深くお互いを偵察し合いながら行き違う...
寺田寅彦 「軽井沢」
...支配人は用心深く...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...「何がそのように奇妙に思われますか?」と用心深くヨシフ神父が尋ねた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...用心深く付け足したが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼が用心深くそういうことをしてる証拠になるし...
豊島与志雄 「田舎者」
...だれかに聞かれやすまいかと用心深くあたりを見回すのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼らは用心深く身を退(ひ)いて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...うつかり聲を掛けると、逃げ出さないまでも、用心深くなつて、田螺(たにし)見たいに口を緘(つぐ)むに決つて居る、――知らん顏をして居るんだ」「――」「それ格子を開けたらう、お靜が出て行つた樣子だ、放つて置け/\、――精一杯知らん顏をして、お前さんの話なんか、少しも聞き度くない、つて顏をするんだよ、解つたか、出しや張ツちやならねえ」平次の言葉の終らぬうちに、お靜は一人の男を案内して來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして耳をそば立て、起き上り、緊張した目付をして、用心深く、機敏に襲撃の姿勢をとつた...
萩原朔太郎 「宿命」
...やがてそこの人が(普通はそういうことになるのだが)書類を部屋のなかへ引きずりこもうとして用心深くドアを開けると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...周到で、用心深くて、こんな狡猾な男は居ないし、誰にもこの恥辱を知られずに済むから、感無量でジョージ卿は小切手を同封してブラウンへ短信を書いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...用心深くそれを控える必要を感ずると...
松永延造 「職工と微笑」
...用心深く停車場へ進み入ると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...それだから組閣のはじめに用心深くさまざまの疑獄事件にひっかかりそうな閣僚をさけました...
宮本百合子 「泉山問題について」
...用心深く首をさし伸ばして内部(なか)に這入った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼らはヂヨゴよりも用心深く...
和辻哲郎 「鎖国」
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