...それは用心して防がなかつたら...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...信徳は母親のために火絶えを用心して...
犬養健 「朧夜」
...「どなた?」常子は玄関がすぐ其処なのを用心して...
犬養健 「朧夜」
...よほど用心してゆかないと蒋介石のテロにあったりしてあぶないなどといろいろそのお医者さんは注意してくれた...
上村松園 「余齢初旅」
...しかし、それをいってしまうと、犯人が用心して、経文をぬすみにこなくなるので、わざとだまっていたのです...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...一等国と名乗るようになってからは先方でも用心して秘するゆえ...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...だが殿下には用心して下さいよ...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...用心して用心して...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...今も云うように用心して附き合っているじゃないの」「だから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...いやに用心していやがる...
永井荷風 「ひかげの花」
...用心して五穀を貯えろよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...用心して早く寐(ね)ようと思ったが...
夏目漱石 「道草」
...隨分用心してゐるのですが...
堀辰雄 「緑葉歎」
...慎重に用心して、疑惑をもたれないように、何も異常など気づいていない風を装いました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ロケットが渦の中に引き込まれる前に、船長は用心して、余ったドロマイト弾を船内から取り出していた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...用心して黙っていてくれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...お孝は用心して、「――だあれ、おたみかえ」と声をかけた...
山本周五郎 「寒橋」
...こう用心して床の上を見まわしたが...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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