...「ところがその中に私はある官辺の用向きで...
芥川龍之介 「開化の良人」
...肝腎(かんじん)の用向きを話し始めた...
芥川龍之介 「将軍」
...今日の父は用向きがまったく失敗に終ったこと...
有島武郎 「星座」
...用向きも何もあるものか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...どんな用向きでどんな話をしたか...
寺田寅彦 「中村彝氏の追憶」
...余人には語れぬ用向きでのう」「ははあ」飽津が...
直木三十五 「南国太平記」
...米友は使の用向きは後廻しにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...一しお念入れてその用向きの次第を質(ただ)したところが...
新渡戸稲造 「自警録」
...大きな顔が用向きをきいて笑った...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...その用向きは即座にわかった...
平林初之輔 「秘密」
...中から用向きを尋ねてきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...私は家事全般と用向きに飛び回っておりました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...大奥様の用向きで送り出され...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...数学者の教授上に初歩の人へは実用向きのものから教えたかの観あることもまたこの関係からであり...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...看護婦の誰かが用向きで歩いていた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...ままよう主君のおくちから常に伺っておりました」「介どの」「は」「ご用向きの要旨をさきに伺おう...
吉川英治 「私本太平記」
...さっそく用向きを切り出しかけたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お米の用向きは、自分と仲間(ちゅうげん)との便乗を頼みたいというだけで、阿波の家中(かちゅう)から貰ってきた船切手(ふなぎって)も所持しているとの話に、それなら明日の時刻までに、大川岸の船待小屋まで来あわせて下されば、取計らっておきます、と答えさせた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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