...私の旅行の用向きを答えた...
梅崎春生 「桜島」
...四大(しだい)も自然の女神自身もよろこんで人間たちの用向きに同伴し...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...己が用向きを餘處にされたを(that her business should be set aside)痛く不滿に思へる樣子の(who was looking very displeased)少女をチラと眺めやつて(with a glance at)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...しかるに或る時朝廷からの御沙汰に中野外務権太丞がその藩へ出張するとの事で、間もなくその一行が到着したが、その用向きは、兼て預けてある切支丹信徒の事であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...看病の外これらの接客の用向きだけでも昼夜多忙であったのだ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...どうあっても今夜中に帰らねばならぬ用向きがござるそうな...
中里介山 「大菩薩峠」
...吉原へ用向きというのはほかではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...徹底的に実用向きの書き方だから失望しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...用向きもいわないで――と思っていると...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...ほんとうにお美しい方でした」「どういう用向きで」「舞扇を拾っていただいたお礼に...
久生十蘭 「鈴木主水」
...金や本や衣類の用向きの形はとらないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三岐阜城への用向きはすんでいたので...
吉川英治 「黒田如水」
...よんどころない用向きを控えておりますで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...是非の用向きでござりますから」「そうですか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...多用な役宅のことじゃによって、用向きの次第、簡単に承ろう」「簡単にね、結構でございます...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...禅尼は、宗清が切り出すまでもなく、用向きを察して、「どうしたものぞ、尼の力ではもはやお縋(すが)りの言葉もないが」と、打ち悄(しお)れていう...
吉川英治 「源頼朝」
...鎌倉へのご用は」「私事(わたくしごと)の用向きではありません...
吉川英治 「源頼朝」
...ここへ呼ばれた父の用向きを促した...
吉川英治 「柳生月影抄」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??