...楠殿が高時の酒(さけ)九献(こん)肴(さかな)九種(しゆ)を用ゆるを聞いて驕奢(おごり)の甚だしいのを慨嘆したといふは...
内田魯庵 「犬物語」
...何ごとをするにも道具を用ゆるために...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...手足に至る迄少しも隙無き様に働き着用の服類を用意して此れを用ゆる事と...
関寛 「関牧塲創業記事」
...炎天や額(ひたい)の筋の怒(いか)りつつ用ゆれば古籐椅子(とういす)も用を為(な)す端居(はしい)しぬ主まうけにくたびれて七月九日 七宝会...
高浜虚子 「六百句」
...その印章には羅馬(ローマ)字を用ゆるものあり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...其權勢を用ゆること往々度に過ぐるものあるも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼女が用ゆるのと同じホーカー液を...
豊島与志雄 「変な男」
...「子々孫々ともかたくおれがいうことを用ゆべし先にもいう通りなれば之(これ)までもなんにも文字のむずかしい事は読めぬからここにかくにもかなのちがいも多くあるからよくよく考えてよむべし天保十四年寅年の初冬於鶯谷庵かきつづりぬ左衛門太郎入道...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただその用ゆべき場所と用ゆべからざる場所とを区別すること緊要なるのみ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ただちにその法にしたがってその帳面を用ゆべしといえども...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...其黨派として決して帝室の名を用ゆ可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...よく乾かして用ゆべし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...絹ものより木綿を用ゆるを良しとす...
福澤諭吉 「養生の心得」
...女のみ住んで善く弓矢を用ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし刺撃物を用ゆものはよほど注意せんと習慣になりやすくって段々多量を用いなければ利(き)かなくなります...
村井弦斎 「食道楽」
...種々の豚料理に用ゆべし...
村井弦斎 「食道楽」
...脂肪類は決して用ゆべからず...
村井弦斎 「食道楽」
...『本朝世事談綺(ほんちょうせじだんぎ)』に「合羽(かっぱ)は中古のもの也、上古は蓑を用ゆ、軍用には猶(なお)蓑也、今蓑箱といふあり、蓑を納(おさむ)る具也」...
柳宗悦 「蓑のこと」
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