...専(もっぱ)らお役所のお歴々(れきれき)が用ゆるもので印象が殊の外深く...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...楠殿が高時の酒(さけ)九献(こん)肴(さかな)九種(しゆ)を用ゆるを聞いて驕奢(おごり)の甚だしいのを慨嘆したといふは...
内田魯庵 「犬物語」
...足袋との隙をくくるに厚き木綿を用ゆるなり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...春信の用ゆる色は皆曇りたる色なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...そののつぺりとしたる細長き体躯(たいく)何となく吾人が西洋画に用ゆる写生用の人体模形(マンカン)を見るの思(おもい)あらしめたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...○半靴は米国にては人々酷暑の折これを用ゆ...
永井荷風 「洋服論」
...十文字槍の人が好んで用ゆる姿勢で...
中里介山 「大菩薩峠」
...「子々孫々ともかたくおれがいうことを用ゆべし先にもいう通りなれば之(これ)までもなんにも文字のむずかしい事は読めぬからここにかくにもかなのちがいも多くあるからよくよく考えてよむべし天保十四年寅年の初冬於鶯谷庵かきつづりぬ左衛門太郎入道...
中里介山 「大菩薩峠」
...運動に供せんため自ら室内操櫓器(そうろき)と名(なづ)くる者を携え行きたりしが室内狭くしてしばしばこれを用ゆること能わざりし)故に僅かに狭少なる(まど)によりて下界を瞰下(みおろ)し...
野中到 「寒中滞岳記」
...其黨派として決して帝室の名を用ゆ可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...――いつものNは英語を用ゆる時は...
牧野信一 「舞踏会余話」
...まず支那等で虎の体の諸部を薬に用ゆる事は一月初めの『日本及日本人』へ出したが...
南方熊楠 「十二支考」
...その皮粘りありて紙をすくに用ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...子の日を用ゆるは専ら鼠害を厭(よう)する意と見える...
南方熊楠 「十二支考」
...これも水の代りにスープを用ゆればなおよし...
村井弦斎 「食道楽」
...牛乳を用ゆる人は必ずフェーゼル氏の検乳器を用意して時々検査を怠る勿(なか)れ...
村井弦斎 「食道楽」
...中へ用ゆる炭は極(ご)く堅い大きなのがよい...
村井弦斎 「食道楽」
...平和の二字は用ゆべからざるものとされました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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