...今の話題は甥じゃなくてキミ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...七十五万人のドイツ人は飢餓のため死亡した!」(アントン・チシュカ著『発明家は封鎖を破る』三四―五頁)モルトケ大将はモルトケ元帥の甥で永くその副官を勤め...
石原莞爾 「戦争史大観」
...つまり徳次郎の甥(をひ)さ」と野田が和作を見返つた...
犬養健 「朧夜」
...甥はそれを追いかけるようにして進む...
海野十三 「断層顔」
...すでに左大臣の顕職にある年の若い甥は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...同じ日に甥(おい)のNが西洋種の蘭(らん)の鉢(はち)を持って来てくれた...
寺田寅彦 「病室の花」
...かく興味を起して六歳年下の甥に聞いてみたところ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...甥(をひ)の鶴松君まで毒害した...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手代の直次郎と甥の与之助の三人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小左衞門にして見れば、同じ甥だから、善介に娶合せようと、伊三郎に娶合せようと大した違ひはなかつたんでせう」「フーム」「近頃は主人の小左衞門も後悔して、伊三郎とお絹の仲を許して、もう一度お絹にこの家へ歸つて貰はうか知ら――などと考へてゐたさうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甥のことなど書いてみる気になつたのは...
原民喜 「星のわななき」
...そこへ私の甥(おい)の大尉を入れることができるんですもの...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...植民大臣バザースト卿の甥が...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...四月頃来て田舎の甥に嫁が欲しい...
山下利三郎 「誘拐者」
...襄陽(じょうよう)の名士徳公(ほうとくこう)の甥で...
吉川英治 「三国志」
...甥の二の句もまたず...
吉川英治 「私本太平記」
...「当家の甥御(おいご)とわかれば...
吉川英治 「新・水滸伝」
...屋(や)くの郷(がう)のうちに 宮内卿殿へ欲(ほ)しがられ候所にても 又いづくにても かうふく寺(光福寺)へ寄せたく候名所(などころ)とほど(程)などを承(うけたま)はり候へ 殿へも申合せさうらふべく候まづそのほども知りがたき身にて候ほどに 申しをき候生れそだちたる所にて候ほどに申をきさうらふかうゑい元年八月十三日清子(花押)うゑすぎのせうひつどのへ年号の「康永(こうえい)元年」は、尊氏が九州から北上して、湊川に勝ち、室町幕府の緒(しょ)を開いた――それから七年目の年で、また、あて名にみえる上杉(うえすぎ)の正弼(しょうひつ)というのは、清子の甥の、弾正正弼(だんじょうしょうひつ)のことである...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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