...生蕃(せいばん)) │戸部 (諢名...
有島武郎 「ドモ又の死」
...敵手が単に無智なるがために精悍なる台湾生蕃の如き土族でなかつたと考へて...
太宰治 「津軽」
...生蕃が帰順すると...
中村地平 「霧の蕃社」
...おれのうちは貴様みたような生蕃人や...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...(生蕃(せいばん)伝説集...
柳田國男 「日本の伝説」
...台湾の巡査となって生蕃(せいばん)討伐に従事した...
夢野久作 「近世快人伝」
...俺もお前もトックの昔に生蕃小僧にヤッツケられていたろう...
夢野久作 「二重心臓」
...その十幾年後の今日(こんにち)になって突然に又生蕃小僧から脅迫状が来はじめたのだ...
夢野久作 「二重心臓」
...轟九蔵を殺したのは生蕃小僧じゃない...
夢野久作 「二重心臓」
...ドッサリお金を掴ませられているイカサマの生蕃小僧で...
夢野久作 「二重心臓」
...だから本物の生蕃小僧はアノ支配人の笠圭之介……」「フ――ム――」江馬兆策が頭を抱えて椅子の中に沈み込んだ...
夢野久作 「二重心臓」
...事件後数時間を出でずして捕まった犯人生蕃小僧こと...
夢野久作 「二重心臓」
...木立の蔭からその光景を窺っていた生蕃小僧が立出で...
夢野久作 「二重心臓」
...そのままの場面で日が暮れると生蕃小僧が忍び入り...
夢野久作 「二重心臓」
...最前の生蕃小僧が覆面の顔を覗かせる...
夢野久作 「二重心臓」
...窓の外の生蕃小僧...
夢野久作 「二重心臓」
...生蕃小僧は外に立ったまま依然として笑いながら声をひそめる...
夢野久作 「二重心臓」
...そうしてその上にも因果な事には、女としての私に恋焦(こが)れておりましたあの兇悪無残の殺人鬼、生蕃小僧が、女性としての私を恋する余りに、それこそ生命(いのち)がけで私の罪悪をカバーしてくれましたお蔭で、やっと今日まで娑婆(しゃば)に生き永らえまして、おなつかしい皆様に今一度、斯様(かよう)な舞台姿で、お目にかかる事が出来たので御座います」「芝居だ芝居だ」「スゴイスゴイ……」「ああ……たまらねえ」満場の人々のタメ息が一瞬間笹原を渡る風のように渦巻きドヨめいて直ぐに又ピッタリと静まった...
夢野久作 「二重心臓」
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