...少しも生気のない灰色をしている...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...その生気のない林の上に...
芥川龍之介 「山鴫」
...生気のない顔ばかりで...
高見順 「如何なる星の下に」
...生気のない事おびただしい...
太宰治 「正義と微笑」
...いつも生気のない遠慮でいじけたものであらざるを得ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...心に生気のない人々は世界を乾燥しきったものと見る...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...疲れた顔に生気のないぼんやりした微笑を浮かべていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まるで生気のない・薄れかかったような色に見える...
中島敦 「光と風と夢」
...鉛のように生気のない女工さんの手から...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...それも生気のない情もない色に変わってしまったので...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...彼は待合室の汚れた硝子戸(ガラスど)に自分の生気のない顔がちらっと映っただけで...
堀辰雄 「菜穂子」
...生気のない漁師が数人...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...あまりに空しい生気のないのを思い出すと...
室生犀星 「津の国人」
...よく見ると水には生気のない重いよたよたした波が...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...伝統自身が生気のないものに沈みます...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...青黒く生気のない陰気な顔...
山川方夫 「歪んだ窓」
...白っぽく乾いている生気のない唇...
山本周五郎 「柳橋物語」
...生気のないものであるかを痛切に感ぜざるを得ないであろう...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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