...生気のない顔でにらんだので...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...いつも生気のない遠慮でいじけたものであらざるを得ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...或は頬の生気のない蒼白い皮膚かも知れない...
豊島与志雄 「慾」
...疲れた顔に生気のないぼんやりした微笑を浮かべていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...生気のない・魂までが抜けたような顔をした男が三...
中島敦 「李陵」
...みんな生気のない...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...鉛のように生気のない女工さんの手から...
林芙美子 「新版 放浪記」
...鉛のように生気のない女工さんの手から...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...生気のない皿のキャナッペをながめながら...
久生十蘭 「黄泉から」
...彼は待合室の汚れた硝子戸(ガラスど)に自分の生気のない顔がちらっと映っただけで...
堀辰雄 「菜穂子」
...生気のない灰がかった眼で祐吉の視線をたどって...
本庄陸男 「石狩川」
...どこか生気のないどんよりした色になって来た...
本庄陸男 「石狩川」
...あまりに空しい生気のないのを思い出すと...
室生犀星 「津の国人」
...よく見ると水には生気のない重いよたよたした波が...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...(b)それは生気のない・ただ無難だというだけの・雄弁ではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...伝統自身が生気のないものに沈みます...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...白壁のように蒼ざめた、生気のない、硬ばった顔で、眼だけが大きくぎらぎらした光を帯びている、これまでいちども見たことのない顔つきだった、そして頭からずっぷりと雨に濡れていた...
山本周五郎 「初蕾」
...生気のない、放心したような眼つきであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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