...その生気のない林の上に...
芥川龍之介 「山鴫」
...生気のない顔ばかりで...
高見順 「如何なる星の下に」
...老人のように生気のない声でぼそぼそ私に話しかけたのである...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...いつも生気のない遠慮でいじけたものであらざるを得ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...見るからに生気のない若い男が...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...まるで生気のない・薄れかかったような色に見える...
中島敦 「光と風と夢」
...みんな生気のない...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...死人のやうに生気のない表情をしてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...鉛のように生気のない女工さんの手から...
林芙美子 「新版 放浪記」
...それも生気のない情もない色に変わってしまったので...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その側面をいっぱいに蔽うようにのたりと生気のない枝を垂れていた……男はひどく熱心にその家を眺める...
久生十蘭 「金狼」
...生気のない皿のキャナッペをながめながら...
久生十蘭 「黄泉から」
...生(いき)ながら木偶(でく)の様な生気のない人間になって了えば...
二葉亭四迷 「平凡」
...生気のない灰がかった眼で祐吉の視線をたどって...
本庄陸男 「石狩川」
...あまりに空しい生気のないのを思い出すと...
室生犀星 「津の国人」
...生気のない、放心したような眼つきであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...白っぽく乾いている生気のない唇...
山本周五郎 「柳橋物語」
...生気のないものであるかを痛切に感ぜざるを得ないであろう...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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