...生気のないワインに特別な香りを移すのに種々の手段が行われている...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...少しも生気のない灰色をしている...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...その生気のない林の上に...
芥川龍之介 「山鴫」
...顔の浮腫や肌に生気のないのは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...生気のない事おびただしい...
太宰治 「正義と微笑」
...いつも生気のない遠慮でいじけたものであらざるを得ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...見るからに生気のない若い男が...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...そしてそれらの生気のない沈鬱な顔のあいだに...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...或は頬の生気のない蒼白い皮膚かも知れない...
豊島与志雄 「慾」
...疲れた顔に生気のないぼんやりした微笑を浮かべていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鉛のように生気のない女工さんの手から...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その側面をいっぱいに蔽うようにのたりと生気のない枝を垂れていた……男はひどく熱心にその家を眺める...
久生十蘭 「金狼」
...生気のない皿のキャナッペをながめながら...
久生十蘭 「黄泉から」
...生気のない灰がかった眼で祐吉の視線をたどって...
本庄陸男 「石狩川」
...あまりに空しい生気のないのを思い出すと...
室生犀星 「津の国人」
...伝統自身が生気のないものに沈みます...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...生気のない足があらわに見えた...
山本周五郎 「季節のない街」
...生気のないものであるかを痛切に感ぜざるを得ないであろう...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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