...耶蘇(ヤソ)の生れる前の時代においてローマは既に高い文化をもっていたにかかわらず...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それから生れる仔(こ)の間に多少の相違が出来...
伊波普猷 「進化論より見たる沖縄の廃藩置県」
...幾多諸君の新しい言説が生れれば生れるほどこの言葉は力強いものとなって来る...
高浜虚子 「俳句への道」
...尽きせぬ喜びが生れるのである...
種田山頭火 「一草庵日記」
...このような種々な美点は勿論津田君の人格と天品とから自然に生れるものであろうが...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...人間の幸福が生れるのではなかろうか...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...さうしてそこに新鮮味が生れるのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そして観念らしい観念は死の立場から生れる...
三木清 「人生論ノート」
...哲学は基底の危機から生れるのであって...
三木清 「哲学入門」
...意識そのものが新たに生れることが問題になつてゐるのであるからである...
三木清 「歴史哲學」
...眞の現在の否定より生れる形象である...
三木清 「歴史哲學」
...そういう土台からもっと私的なこまかい条件の加わって来る友情も生れる空気が求められるべきだと思う...
宮本百合子 「異性の友情」
...すべての認識は諸感覚の仲介によって我々のうちに生れるのであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やがて理性が生れるときに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何故なら工藝は民衆より生れる民衆のための工藝だからである...
柳宗悦 「工藝の道」
...だから黒物は作られる品というより生れる品という方がいい...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...欲望を満たす条件が生れるのはしぜんだ」と去定は云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それはこの子の生れる時...
若山牧水 「木枯紀行」
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