...十善の王位に生れるには...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...働けば金が生れる...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...だがそうすれば一体価値はどこから生れるのであるか...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...「赤ん坊はどうして生れるんや」何故私がとよを選んだか...
外村繁 「澪標」
...僕が生れるより一二年前に植えられたのに違いない...
豊島与志雄 「公孫樹」
...今もし生きてゐればひとつちがひであるはずの兄が生れると間もなく「驚風」でなくなつたのを...
中勘助 「銀の匙」
...ヘーゲルの弁証法が生れる周囲には...
中井正一 「生きている空間」
...はじめて子が生れるんだよ」「だッて……」「だッて...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男は生れるや否や交際場裏に棄(す)てられて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...生れるに決つてゐるぢやありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...詩から生れるんだ...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...或は生れる子供のやり場に窮したか...
北條民雄 「盂蘭盆」
...即ち苦惱から多くのものが生れるが...
堀辰雄 「生者と死者」
...非日常的なものの経験或いは日常的なものの非日常的な仕方における経験から生れるのである...
三木清 「哲学入門」
...篁は抽斎の生れる七年前に歿している...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「もし死ぬ動物よりも生れる動物の方が多いならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この自然さからすべての美が生れるのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...私の生家私の生れた辻川の家は、私の生れる前年、即ちちょうど祖母が亡くなった翌年、生野街道のかたわらの粟賀(あわが)か福本あたりにあった老人夫婦だけの、医者か何かの家を買って来て建てたものであった...
柳田国男 「故郷七十年」
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