...生みの親魂の親成(なる)るべく話(はなし)の筋道(すじみち)が通(とお)るよう...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...晩(おそ)かれ早かれ生みの親を離れて行くべき身の上も考えた...
有島武郎 「クララの出家」
...姓名も今では生みの親がつけてくれた名より用ひ馴れた方が自分にも人にも通りが好いし...
竹久夢二 「砂がき」
...生みの親であるが好きになれない...
太宰治 「もの思う葦」
...それまで彼は歴々(れっき)とした生みの親のある...
徳田秋声 「あらくれ」
...自(おのずか)ら生みの親の家の方へ嚮(む)いていった...
徳田秋声 「あらくれ」
...私の「みみずのたはこと」並に「黒い眼と茶色の目」がこのたび生みの親なる私の同意の下に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何か与八の生みの親をたずねる手がかりにはならないかと思い立ったのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...生みの親にめぐり逢いてえとか...
中里介山 「大菩薩峠」
...今その豊太閤の生みの親であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...興味と同情を持つ作家を糾合(きゅうごう)して捕物小説の生みの親なる...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...たとい何十年経ったとて生みの親だあ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...生みの親たちと一しよに住むことになつた分去(わかさ)れの村は...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...生みの親は家柄だったと聞くし...
正岡容 「寄席」
...オヤは生みの親、または郷党の長者にも用いられぬことはないが、それにはまたそれぞれの語がすでにできていて、このウヤから直接に受ける感じは、むしろ祖先などの祖という語に近かったらしい...
柳田国男 「海上の道」
...「生みの親に捨てられたも同様なやつを...
山本周五郎 「季節のない街」
...生みの親よりは育ての親という...
吉川英治 「親鸞」
...生みの親を呼んでいるかのようであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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