...古画や器物などに「時」の手が加わって一種の「味」が生じる...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...しかし下剤とは反対の効果を生じるような収斂剤(しゅうれんざい)を交ぜて施用(しよう)すると大変工合がよいそうである...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...文化形態は意識形態から生じるが...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...社会が教育を志すことから入学難が生じるのである...
戸坂潤 「社会時評」
...生じるものは常識(常識水準)ではなくて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...経験と共に始まるが経験から生じるのではなくして却って経験の制約となるということを意味する...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...摩擦抵抗から生じる熱作用のようなものだといったが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...二つの可能な「静止」と「消滅」の観念の同時発生から何が結果として生じるであろうか? 例えば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...どんな目下の印象でもその後に生じる全ての確信は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...旧式の哲学者たちに生じるだけである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...出来事は独立のものの間の関係として生じる...
三木清 「解釈学と修辞学」
...まさにそのこと即ち希望が自己から生じるものでないことを意味している...
三木清 「人生論ノート」
...けれども奇蹟が信仰によつて生じる事をお前が眞實に信ずるならば...
水野仙子 「輝ける朝」
...仕事は生じるのであると見られます...
宮本百合子 「現実の道」
...問題の核心と自分の内部とがぴったり一致して生じる落ついた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...悪い結果が生じると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...技巧に腐心する傾きが生じる...
柳宗悦 「工藝の道」
...二つのものの離散から生じる感情なので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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