...生ける腸(はらわた)の一方の口にさしいれてやると...
海野十三 「生きている腸」
...彼が訓練した生ける腸(はらわた)を目の前にして遊んでいながらも...
海野十三 「生きている腸」
...或いは生ける屍のようにも見えた...
海野十三 「地球発狂事件」
...其処には生ける人間を以て構成されたあらゆる芸術がありました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...甘草(カンゾウ?)が咲いてゐたので生ける...
種田山頭火 「其中日記」
... 220なほ生けるもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...薄命のパートロクロス生ける*間は...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...我世のあらしあるゝ時蕾とまがふ唇に天女の歌を響かする汝(な)はそれ生ける音樂か...
土井晩翠 「天地有情」
...われは天より降りたる生けるパンなり...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...死んだ周公よりも生ける陽虎様(ようこさま)の方が偉いということになるのさ...
中島敦 「弟子」
...薄暗い河の上の生ける骸が...
林芙美子 「瀑布」
...生ける生の歩行は困難にされるばかりである...
三木清 「歴史哲學」
...文学芸術はタテのつながりから見ても横のひろがりから言っても生けるイノチなのですから...
三好十郎 「恐怖の季節」
...いやしくも生けるは捕へて...
横瀬夜雨 「天狗塚」
...それくらいならば、夜光の短刀を御当家へ預けてゆくなり、また何か、かくし場所に目印をしておけば、こんな苦労もない訳でございます」「それ程大切がっていた品ゆえ、生ける間は、手放すことが出来なかったのは異国人として無理の無い気持じゃろう...
吉川英治 「江戸三国志」
...生ける埴輪(はにわ)は生きながら埋められてゆく身をもがくのみです...
吉川英治 「江戸三国志」
...りゅうりゅうたる肉塊で造り上げられたようなその巨体は生ける仁王(におう)とでもいうほかはない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...生けると死せるとを問わず...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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