...眼だけを生き生きとしたものにしてゐる...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...生き生きとした肉体の力を示して居ました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...生き生きとした自然のつやがある...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...如何(いか)にも生き生きとした妖女(ようじょ)の魅力に気圧(けお)されて...
谷崎潤一郎 「秘密」
...……ただ一つの口笛でも! 何か生き生きとした兆(しるし)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それにたいする老人の生き生きとした感じには及びもつかなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし彼はそれほど美しくなくとももっと生き生きとした書物が好ましかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は帽子をぬいで生き生きとした顔つきでながめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...色をまぜあわしたよりも生き生きとした色をもって現われてくるのである...
中井正一 「美学入門」
...二月革命(××)後の生き生きとした現実の諸体験と...
野呂栄太郎 「十月革命と婦人の解放」
...青年のような生き生きとした顔つきになっていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...生き生きとした印象は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...住家(すみか)らしい生き生きとしたいそしみの気配は何も感じられない! ただ一つ表門だけが開いていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そこには生き生きとした「人間」の表情があるからだ...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...彼は生き生きとした呼吸をし出した...
堀辰雄 「恢復期」
...かれはひとりの生き生きとした青年を見たのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...街路樹の生き生きとした間からひとり東野がこちらへ歩いて来た...
横光利一 「旅愁」
...沈みながらもある生き生きとしたものが生れ始めているようにも思われる...
横光利一 「旅愁」
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