...張りきった生き生きとした活気が蔵されているものです...
上村松園 「謡曲仕舞など」
...それが初めて生き生きとした瀬に放流されて...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...如何(いか)にも生き生きとした妖女(ようじょ)の魅力に気圧(けお)されて...
谷崎潤一郎 「秘密」
...希望に燃えた生き生きとした顏...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...それにたいする老人の生き生きとした感じには及びもつかなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...色をまぜあわしたよりも生き生きとした色をもって現われてくるのである...
中井正一 「美学入門」
...不思議に生き生きとした魅惑を以て迫つてくる...
萩原朔太郎 「青猫」
...確信とは生き生きとした強い想念であるが...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...言葉の中身は生き生きとした思考ではなくなった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...こう云うところに反って生き生きとした人の心の姿が現われているかとも思えるので...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...――この風景こそは、自分の眼には世界中で一番美しいもの、生き生きとした、まるで同胞のやうなもの、私の知つてゐることは何でも知つてゐる唯一のもの、私がもう誰にも語らうとはせぬ滅びた顏をもまだ覺えてゐる唯一のもの、さうして夕方、酷熱の日の後などは、その風が神の被創造物の生氣のある、熱い呼吸ででもあつて、まるで母に抱かれてでもゐるかのやうだ...
堀辰雄 「夏の手紙」
...生き生きとした所謂(いわゆる)幸福について語れる者という印象を第三者に与える存在として生きているということは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...写生のできる今日になって描かれる絵は生き生きとした生命(いのち)があって傑作が多かった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...東洋の常識は多くは生き生きとした生理であるということを考えると...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...その中でも蜃気楼――こんなのは初めて見た――には驚くほど生き生きとしたものがあり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...描き表された各々の対象の真の精髄やそれら描画対象の間にある生き生きとした差異を象徴化し強調するために奉仕していた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...その白い剥落面さえもこの画の新鮮な生き生きとした味を助けている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...埴輪の上部に作られた顔面に生き生きとした表情が現われてくることを...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
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