...カシワの木は、生き生きとした、緑のこずえを、力づよくのばしました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「年とったカシワの木のさいごの夢」
...眼だけを生き生きとしたものにしてゐる...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...が、生き生きとした、娘々した点に於(お)いては、小柄なせいもあるでしょうが、少しもナオミと変りなく、そして衣裳(いしょう)の豪華なことは寧(むし)ろナオミを圧倒するものがありました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...生き生きとした自然のつやがある...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...大胆なほど通俗な生き生きとした方法で取り扱った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それにたいする老人の生き生きとした感じには及びもつかなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...色をまぜあわしたよりも生き生きとした色をもって現われてくるのである...
中井正一 「美学入門」
...どうしても顕微鏡でのぞいた時の結晶の生き生きとした美しさが出て来ない...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...生き生きとした精神...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...二月革命(××)後の生き生きとした現実の諸体験と...
野呂栄太郎 「十月革命と婦人の解放」
...不思議に生き生きとした魅惑を以て迫つてくる...
萩原朔太郎 「青猫」
...確信とは生き生きとした強い想念であるが...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...生き生きとした印象によって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...かれはひとりの生き生きとした青年を見たのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...本来の生き生きとした人間の言葉に云い直すと...
宮本百合子 「現実に立って」
...その中でも蜃気楼――こんなのは初めて見た――には驚くほど生き生きとしたものがあり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...やはり生き生きとした華やかな心持ちではなかろうか...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その白い剥落面さえもこの画の新鮮な生き生きとした味を助けている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索