...生き生きとよみ返つてゐるらしかつた...
芥川龍之介 「南京の基督」
...生き生きとして来客たちの接待に余念もなく...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...そこには何かしらまた本から受ける感じとは違って生き生きと胸を打つものが迫ってくるようで...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...生き生きと頭を出してゐるではございませんか...
辻村もと子 「早春箋」
...生き生きと躍った...
徳永直 「麦の芽」
...」こんな言葉を読んでいると、彼が一瞬一瞬、実に生き生きと、ほんとうに生きているのだと思わずにいられない...
中井正一 「美学入門」
...妙に生き生きとした印象を与える...
久生十蘭 「魔都」
...寒気のために頬の色もひときは生き生きと冴えて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そしてこの「河童」の中で最も生き生きと諷刺されてゐるのが藝術家達であるといふ事は...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...さういふ傑作の裏側にあつてその作品を生き生きとさせてゐるもの...
堀辰雄 「「繪本」」
...ますます其処に描かれている圭介の此の頃のいかにも打ち沈んだような様子が彼女にも生き生きと感ぜられるようになって来た事を...
堀辰雄 「菜穂子」
...生き生きとした所謂(いわゆる)幸福について語れる者という印象を第三者に与える存在として生きているということは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...生き生きと私の頭に蘇って来たから不思議であった...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...俄(にわか)に生き生きと並び始めた...
横光利一 「上海」
...肉体の死滅の後もなお一層生き生きとしてゆくものかもしれないと思い始めて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...湖畔の青田は見わたすかぎり生き生きとよく肥えている...
吉川英治 「私本太平記」
...そう見ると眼と口とは生き生きとした矢張まがいのない生物である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...やはり生き生きとした華やかな心持ちではなかろうか...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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