...生き生きとよみ返つてゐるらしかつた...
芥川龍之介 「南京の基督」
...生き生きと眼を輝かせながら...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...見るからに生き生きと若返ったのである...
中島敦 「南島譚」
...このような一言(ひとこと)が今でも生き生きと自分の頭に深い印象を残している...
中谷宇吉郎 「指導者としての寺田先生」
...秋になると彼女の姿は初霜のように生き生きとなり...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...愛が生き生きと真実のものであるほど...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...妙に生き生きと彼の心のなかに蘇(よみがえ)ってくるのは...
堀辰雄 「恢復期」
...生き生きと感じながら……「もうお食事の支度が出来て居りますが――」小屋の中から...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...実はそういう人達――いわば純粋な第三者の目に最も生き生きと映っているだろう恐らくは為合わせな奥様としての私だけがこの世に実在しているので...
堀辰雄 「菜穂子」
...読者にもそのアスパラガスの美しさを一層生き生きと感じさせる...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...駅に売っている丸焼のが不思議に生き生きと眼を奪って来る...
横光利一 「欧洲紀行」
...その濡れたように生き生きとした花粉の精悍(せいかん)な色のために...
横光利一 「花園の思想」
...東洋の常識は多くは生き生きとした生理であるということを考えると...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...生き生きと影だけ明瞭に呼吸しているこの都会の奇怪さも...
横光利一 「旅愁」
...街路樹の生き生きとした間からひとり東野がこちらへ歩いて来た...
横光利一 「旅愁」
...が、その寸前に、「誰だっ?」章房の眼が、生き生きと、彼を振り向いた...
吉川英治 「私本太平記」
...しかしいかにも生き生きとした力を持っている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その白い剥落面さえもこの画の新鮮な生き生きとした味を助けている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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