...生き生きした血の色が拡がり始めた...
芥川龍之介 「南京の基督」
...私たちがあなたのことを絶えず生き生きと思い出していることがこれでお判りになりましょう...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...張りきった生き生きとした活気が蔵されているものです...
上村松園 「謡曲仕舞など」
...底をとめていたあるものがとかれた証拠だ」ラウダの眼は生き生きとかがやいていた...
海野十三 「恐竜島」
...庭石は三度洗い石燈籠(いしどうろう)や庭木にはよく水をまき蘚苔(こけ)は生き生きした緑色に輝いています...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...淡褐色に生き生きと輝く眼だったが――「それは毒蛇の目に似ていた」とウィリアム・ハアヴェイがいっている――一群の美青年を――まだなんの肩書もない無名にすぎぬジョオンズだの...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ドアや鴨居や窓敷居がなくなってからすでに一世代になってもライラックはまだ生き生きと生(は)えていて春ごとに香りたかい花をひろげ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その時だけは顔色が美しい桜色をして目の光もなんとなく生き生きしているようであった...
寺田寅彦 「B教授の死」
...彼が手を触れさえしなければ生き生きとしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今にも起きあがって生き生きした声でルーベンスについて語り出すように思われるのです...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...一種の快(こゝちよ)い創作的興奮が私のすべてを生き生きさせた...
「處女作の思ひ出」
...一草一木ことごとく生き生きとして...
堀辰雄 「美しい村」
...実はそういう人達――いわば純粋な第三者の目に最も生き生きと映っているだろう恐らくは為合わせな奥様としての私だけがこの世に実在しているので...
堀辰雄 「菜穂子」
...どんなにか今のこういう心の生き生きした瞬間...
堀辰雄 「菜穂子」
...自分が彼女たちの前にゐるのだといふことを出來るだけ生き生きと感じてゐたいために...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...写生のできる今日になって描かれる絵は生き生きとした生命(いのち)があって傑作が多かった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何んとなく生き生きとして来て笑う声も一段と高かった...
横光利一 「旅愁」
...彼を見上げる眼も細かい心遣いに生き生きと変化し...
横光利一 「旅愁」
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