...小町 (生き生きと)ではあの人に行って貰って下さい...
芥川龍之介 「二人小町」
...ドアや鴨居や窓敷居がなくなってからすでに一世代になってもライラックはまだ生き生きと生(は)えていて春ごとに香りたかい花をひろげ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...生き生きとして出来て...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そこには何かしらまた本から受ける感じとは違って生き生きと胸を打つものが迫ってくるようで...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...イヤ味がなくて生き生きとした奔放な感を与える...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...河魚の手ざはりと匂ひ――それらの記憶が一瞬のうちに現在の房一の胸に生き生きとよみがへつて来た...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...夜のふけるに従って歌の表情が次第に生き生きした色彩を帯びて来た...
寺田寅彦 「沓掛より」
...もっと「生き生きしている」ことになるだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...今にも起きあがって生き生きした声でルーベンスについて語り出すように思われるのです...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...どうしても顕微鏡でのぞいた時の結晶の生き生きとした美しさが出て来ない...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...秋になると彼女の姿は初霜のように生き生きとなり...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いまだに生き生きと...
堀辰雄 「おもかげ」
...妙に生き生きと彼の心のなかに蘇(よみがえ)ってくるのは...
堀辰雄 「恢復期」
...私はその娘の幻像(イメージ)を出來るだけ生き生きさせようとしたのだ...
堀辰雄 「小説のことなど」
...きわめて真にせまった生き生きした笑い声にすることを心得ていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...それに向い合って身構えている現八の顔にはお父様の眼と鼻が生き生きと睨みかえっておりました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...なお且(か)つ文学は生き生きと存在理由を発揮する...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...にわかに生き生きした調子でうなずきました...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??