...船はもう一個の敏活な生き物だ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...われわれが決してふみ入らないところで何かの生き物が悠々と草をはむのを見る必要がある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...焔は生き物のように...
太宰治 「朝」
...人とも動物ともつかぬ赤い巨大の生き物が...
太宰治 「お伽草紙」
...あれは生き物だね...
太宰治 「春の盗賊」
...(間)あらゆる生き物のからだは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...まるで別な性情を持った別な生き物の観があるよ……...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...生き物のように輝いていました...
豊島与志雄 「画舫」
...根気の良い生き物だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...苦心と滑稽の交ざった誠に暖い生き物なので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(オウィディウス)生れつき生き物の血を見ることの好きな人々は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...生き物といわず船といわず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...顔半分を掩っている髭が生き物のように動いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...有(あら)ゆる荷物が生き物のように赤い舌を吐いていた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...いい事を聞かせて下すって有り難う」「……私はその貴方の御本を読みましたから、いろんな事を考えるようになりました」「……どんな事を……」「すべての草や、木や、土や、生き物の中には、まだ沢山の秘密が隠れているだろうと……」「……フーム……たとえば……」「例えば何故人は毒薬を飲むと死ぬのだろう...
夢野久作 「暗黒公使」
...野の生き物みたいに裏の疎林(そりん)のうちへ消えて行った...
吉川英治 「私本太平記」
...理知のかけらもない兇暴な生き物との対決を否みようなくはッとさとって...
吉川英治 「私本太平記」
...諸君とは同じ生き物であるという親善の意を示す考えで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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