...他(ほか)に生きがいの無い人間なのである...
太宰治 「パンドラの匣」
...そうして生きがいのある唯一の世界であるように思われたものらしい...
寺田寅彦 「科学と文学」
...生きがいもなき身と折々は憂傷悲憤に堪えなかったその思いさえも年と共に次第に失せ行くようである...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...また彼の生きがいの歴史を調べたうえでの結語のようなものでもない...
三好十郎 「ゴッホについて」
...この婿君を斎(かしず)くことに大臣は生きがいを感じていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔の御代もそうした時代も同じようにながめていねばならぬことで私は長生きがいやでしたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...生きがいのあることを感じながら庶民たちまでも六条院の門前の馬や車の立てられた蔭(かげ)へはいってこれらを聞いていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こうした生きがいのある働きをする日はあることかと思われたものであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんな方を妻にできれば生きがいを感じることであろうと思うのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しんじつ生きがいがあるのではないか...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...子ほど生きがいを教えてくれるものもありませぬなあ...
吉川英治 「私本太平記」
...確乎(しっか)とした生きがいを感じているのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...大きな生きがいであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この色もない香も淡い渋茶をのみながら何を生きがいとしているのだろうか...
吉川英治 「随筆 新平家」
...どうして人なみな女の生きがいを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...唯一の生きがいとして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それには小さい生きがいみたいなものをすら密かに感じて独り慰めることもできた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...さも生きがいありそうに働いている...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
便利!手書き漢字入力検索