...生きがいのない病躯(びょうく)を嘲(あざけ)っていたが...
徳田秋声 「黴」
...生きがいのないものだね...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...生きがいもなき身と折々は憂傷悲憤に堪えなかったその思いさえも年と共に次第に失せ行くようである...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...医学者の生きがいをこの時ほどいたく感じたことはなかった...
永井隆 「この子を残して」
...この世の生きがいだというように...
久生十蘭 「あなたも私も」
...噂では女王は生きがいがないとか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...それぞれに衣服などを与えられた海人たちは生まれてはじめての生きがいを感じたらしかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まあそれだけを生きがいのあったこととして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...生きがいのあることをだれも願うべきだよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しんじつ生きがいがあるのではないか...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...生きていても生きがいはありません...
吉川英治 「三国志」
...生きがいに漲(みなぎ)るのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...万世一系を緯(い)とする主義のほかには生きがいもないかのような人である...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ文学だけが生きがいなのです...
吉川英治 「私本太平記」
...わずか十日にもまだみたないが――彼女は生きがいの中にいた...
吉川英治 「私本太平記」
...不肖(ふしょう)宗治は、その毛利家に属し、碌々(ろくろく)為(な)すなき身を、多年七千石の高禄(こうろく)をたまわり、一族みな恩養にあずかって、今日この変にあたり、国境の守りを命ぜられたこと、ひとえに主家の御信任によるところと、この日頃、生きがいありと、朝夕たのしく暮しておるところでござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...生きがいのある道を見出し...
吉川英治 「旗岡巡査」
...どうして人なみな女の生きがいを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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