...かれは人間というものの探求を生きがいとするようになっていた...
江戸川乱歩 「影男」
...生きがいのない病躯(びょうく)を嘲(あざけ)っていたが...
徳田秋声 「黴」
...爽やかな生きがいを感じて...
富田常雄 「面」
...「まあお気の毒ね! 私が生きがいを感じてるのはそのためだということが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の愚かさを笑いたいけど、俺の生きがい、つまりこの世で唯一手に入れたいものになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...それぞれに衣服などを与えられた海人たちは生まれてはじめての生きがいを感じたらしかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔の御代もそうした時代も同じようにながめていねばならぬことで私は長生きがいやでしたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...次々に皆かわいい宮様を夫人はお世話することに生きがいを覚えていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恋しい感情も皆おさえて知らぬふうをしておとなしくしていなければならないのでは生きがいもなし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんな方を妻にできれば生きがいを感じることであろうと思うのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いまの仕事に生きがいがあると信じているのです...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...かつての平家の公達(きんだち)や源氏勃興の当初の人々が謡(うた)っていた生きがいに過ぎず...
吉川英治 「私本太平記」
...生きがいのある一生をおくりたいのです...
吉川英治 「新書太閤記」
...男と男の義を生きがいに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...生きがいを見出したいと念じまする者...
吉川英治 「親鸞」
...女性の沸(たぎ)らす情熱というものに自身の生きがいを知り出したのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その人よりほかに頼りも生きがいもないように思い込むものだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...女の生きがいはほかにもある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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