...其の中の五人までが生え抜きの東京生れの学生であった...
岩本素白 「こがらし」
...彼等の中にも稀に生え抜きの東京人がいなくはなかったが...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...此れも親父同様生え抜きの江戸児(えどっこ)...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...云はば生え抜きの河原町の連中だつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...生え抜きの上田市民で丁度この日他行のためにこの祇園祭の珍しい行事に逢わなかった人もあるであろうから一生におそらくただ一度この町へ来合わせて丁度偶然この七十年目の行事に出くわした自分等はよほどな幸運に恵まれたものだと思っても別に不都合はない訳である...
寺田寅彦 「高原」
...俺は生え抜きの芸術理論家だぞとかいう...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...よく見れば見るほど生え抜きの神楽師ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...こいつは生え抜きの紙屑買いだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...もともとかれらは生え抜きの幕臣でもなんでもないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっぱりそうだよ土佐の奸徒にブルブルふるえてヘイヘイあやまり奴同様(やっこどうよ)にさるるはなにごとお前のお家は立派な生え抜き尻をはしょって...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸生え抜きの豪士で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...苫屋 こっちは生え抜きの身内だい...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...横浜生え抜きの落語家(はなしか)桃太郎と千橘(せんきつ)の招き行燈が...
正岡容 「寄席」
...生え抜きの博徒の様子...
三好十郎 「斬られの仙太」
...生え抜きの博徒の様子...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...彼等は生え抜きの江戸ッ子のように贅沢でなかった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...生え抜きの江戸ッ子でもわからない位であるが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...吉良上野介様御領地の百姓から出た生え抜きの家来...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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