...と云う意味は悔恨や憂慮の苦痛をも甞(な)めなければならぬ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...士曰僕甞テ読ムレ之ヲ兎園ノ冊子何ゾ足ン二以閲一...
京山人百樹 「北越雪譜」
...甞(かつ)てだに...
薄田淳介 「白羊宮」
...病苦を甞むるの時來るべし...
竹越三叉 「深憂大患」
...召しあがってくださいまし」女もそのコップを手にして甞(な)めるようにして見せた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...甞て放たれた小川へ...
豊島与志雄 「故郷」
...赤がいつものようにぴしゃぴしゃと飯へかけてやった味噌汁を甞める音が耳にはいったり...
長塚節 「太十と其犬」
...玉砂糖(たまざたう)を蒲團(ふとん)の下(した)へ入(い)れて置(お)いて泣(な)く時(とき)には甞(な)めさせた...
長塚節 「土」
...それらを甞(な)め得たものが文学者である...
夏目漱石 「野分」
...あんなにジャムばかり甞(な)めては胃病の直る訳がないと思います」と細君は先刻(せんこく)の不平を暗(あん)に迷亭に洩(も)らす...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一枚々々に口で甞(な)めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...つぶさに甞(な)めなければならない運命を彼れは担(にな)ってかえってきたのだった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...甞(な)めてこの一生をむちゃくちゃにして見せよう!……そこで宿所を出た...
二葉亭四迷 「浮雲」
...見延喜臨時大甞祭図書寮玄番寮民部省主計寮大蔵省宮内省大膳職内膳司主膳監等式...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...『甞(かつ)て』と終(つひ)に海龜(うみがめ)が云(い)つて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...舌(した)を出(だ)して手拭(てぬぐひ)を一つべろりと甞(な)めましたが...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...口のまわりの鬚(ひげ)をペロリと甞(な)めまわした...
夢野久作 「ココナットの実」
...甞て稗史小説の予約出版を業とする東京稗史出版社の社員来って曰く...
若林※[#「王+甘」、第4水準2-80-65]藏 「怪談牡丹灯籠」
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