...螽(いなご)を喰ひ野蜜を甞め...
石川啄木 「雲は天才である」
...釈迦甞て遍歴せし折...
高木敏雄 「比較神話学」
...此点に関して、甞てウィリアム、ギルの著『南太平洋の神話と詩歌』の序文に於て、マックス、ミュラーは次の如く論じたり...
高木敏雄 「比較神話学」
...甞て逆境に沈淪して...
高木敏雄 「比較神話学」
...その上に彼が可愛い女を見るときに必ずやるあの舌甞めずりをまでしているではないか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
......
坪井正五郎 「コロボックル北海道に住みしなるべし」
...赤がいつものようにぴしゃぴしゃと飯へかけてやった味噌汁を甞める音が耳にはいったり...
長塚節 「太十と其犬」
...甞ては私にも、金のペンで記すべき時代があつた! とラムボオがいふ...
中原中也 「我が生活」
...だからして中味を持っているものすなわち実生活の経験を甞(な)めているものはその実生活がいかなる形式になるかよく考える暇さえないかも知れないけれども...
夏目漱石 「中味と形式」
...此(この)苦(にが)い經驗(けいけん)を甞(な)めた彼等(かれら)は...
夏目漱石 「門」
...この壁の周囲をかくまでに塗抹(とまつ)した人々は皆この死よりも辛(つら)い苦痛を甞(な)めたのである...
夏目漱石 「倫敦塔」
...そんなに山盛にしないうちに早く甞(な)めてしまえばいいにと思ったが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この頃は胃病の薬だとか云って大根卸(だいこおろ)しを無暗(むやみ)に甞めますので……」「驚ろいたな」と迷亭は感嘆する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「この間などは赤ん坊にまで甞めさせまして……」「ジャムをですか」「いいえ大根卸(だいこおろし)を……あなた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...其處には流石に世間の苦勞を甞め盡して來た男らしい眞實味がありました...
南部修太郎 「S中尉の話」
...苦さうなお顏で杯を甞めていらつしやいました」「それから」「私はあんまり淋しいから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時々そつとくすねて甞めてゐたやうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此調子で甞めて行くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??