...黒甜郷裡の逸眠を破るものぞ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...色のいゝ甜瓜(まくはうり)を盛つた大きい皿を持つて...
石川啄木 「鳥影」
...小さな盃の五分の一も甜めると...
大杉栄 「日本脱出記」
...これも初めの日にはちょっと甜めて見たきりで止した...
大杉栄 「日本脱出記」
...かれ等は松原から甜瓜(まくわうり)のころがつてゐる山畠を越し...
田山録弥 「磯清水」
...甜瓜(まくわうり)が黄(きい)ろく熟してゐた...
田山録弥 「草津から伊香保まで」
...そこからさつきの里の女が持つて來て置いて行つた黄く熟した甜瓜を五つ六つ持つて來てそこに浸けた...
田山花袋 「道綱の母」
...甜瓜(まくわ)を食(く)ってたて事よ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...甜菜(てんさい)の畑の中を駆け回っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...甜菜(てんさい)の畑と耕耘(こううん)地との広々とした中に出た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...横になつた儘見て居ると周圍の青草が耳よりも上になるので積んだ白甜瓜が其疎らな草の間から見える...
長塚節 「白甜瓜」
...其畑がみんな、白甜瓜であつた...
長塚節 「白甜瓜」
...中学生の私を甜め摺つて言つた...
中原中也 「その頃の生活」
...どんな甜瓜でせう? 見るのも嫌になりますよ! ところで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...なに食(く)たなに甜(な)めたブンブク茶釜(ちやがま)かお化(ばけ)さんうつかり側(そば)には寄(よ)りつけぬあぶない...
槇本楠郎 「赤い旗」
...日本語を変に訛らすフエリス出卯木劇よりも芝居へ母は行きたがり同町内は法華の通夜で寝そびれる同赤帽は火事場を落る程に背負ひ東魚通過駅そつけもあらず助役立ち同後朝(きぬぎぬ)の釜山は船の笛を聞き同甚五郎以後を我輩落を取り同小頭に貸せば万年筆を甜め同塾長の都をけなすまいことか同汗臭いのが御殿場でドカと乗り同養鶏場もどきにテニスコート出来同勘当がゆりて日比谷の嬉し泣き同冒頭のフエリスは横浜のフエリス女学校...
正岡容 「大正東京錦絵」
...(黒甜瑣語...
柳田國男 「日本の伝説」
...『黒甜瑣語(こくてんさご)』第一編の巻三に曰(いわ)く...
柳田国男 「山の人生」
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