...まだその直径がずっと大きかったころにはその潮汐作用によって諸遊星に甚大な影響を及ぼしたであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...トラウンは巧妙なる機動に依り一戦をも交えないで大王に甚大なる損害を与え...
石原莞爾 「戦争史大観」
...その社会に及ぼす力の甚大なる一事は承認せなければならぬ...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...江戸の羽子に比(くらぶ)れば甚大なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...凡て怪物は、その躰力に於て、人間に勝ること、甚大なるが故に、之と戦うに当りて、肉躰の力の非常に大なるを要す...
高木敏雄 「比較神話学」
...この精神が日本の青年に与えた影響は実に甚大なものである...
辻潤 「自分だけの世界」
...世間では往々軍部と政府との一種の対立に甚大な興味を懐くが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...わたしに甚大なショックを与えた...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...電磁氣學と化學に甚大なる功績を印したファラデーは...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...及ぼすところの迷惑甚大なところから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが今度の戦争中のソ連の食糧事情に甚大な貢献をしたのだそうである...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...養成した功労も亦甚大なるものであるといわねばならない」とあった...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...直觀に對する甚大な渇望から生れた...
三木清 「歴史哲學」
...この鯰は東京に甚大な被害を生ぜしめるほどの力はない...
武者金吉 「地震なまず」
...識らずして吾々に及ぼす影響は甚大なものだと考えます...
柳宗悦 「民藝四十年」
...近代のヨーロッパに甚大な影響を与えたのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
...一方では倭寇の掠奪行為によって甚大な社会不安をひき起されるよりも...
和辻哲郎 「鎖国」
...そうしてこの相違には甚大な精神的意義がある...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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