...その甚だしい夢中になり方とは...
芥川龍之介 「地獄變」
...また災害の甚だしい洪水を控えてくれるように彼をなだめることが必要になってくる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...過去におけるそれを言わないのは自家撞着の甚だしいものだというのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ヨーロッパ諸国で甚だしい貧民の生じたのは蒸汽機関が製造工業に応用せられて以来である故...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...甚だしい時代錯誤なのかも知れない...
相馬御風 「実物と模型」
...それが甚だしいように思われます...
太宰治 「女の決闘」
...甚だしい混乱を惹き起こすだろう...
戸坂潤 「科学論」
...この問題に対する解答は甚だしい不統一と混乱とを呈している*...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...矢張り率意書風の最も甚だしいものであつて...
内藤湖南 「北派の書論」
...矛盾といふことは人生の常態であるにしても故人のは殊に甚だしいのである...
長塚節 「記憶のまゝ」
...同一の原因と――と彼は云う――並びに甚だしい飢饉とにより...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...非常に甚だしい困窮の事例はもう少し多かったとしても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自殺者の身体には甚だしい酒精の香があつた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...中には解剖で衣食すると云う意味でかいぼう屋とよぶ不都合な人間も無いではないが之は我我を侮辱する事の甚だしい者である)が何故嫌われるかというと...
森於菟 「屍体異変」
...それからはいろいろな書籍の蒐集には甚だしい困難が伴ってくるとともに...
山本実彦 「十五年」
...それにしてもあんまり甚だしい...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...もとより逆の甚だしいものです...
吉川英治 「三国志」
...ここに攻め寄せてくるとは兵法を知らざるも甚だしい...
吉川英治 「三国志」
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