...おそらく虫ケラが猿に劣るよりももっと甚だしい...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...甚だしい迷信者が甚だ多く...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...エセックスは敗北した――二重の敗北だった――彼自身の威信の失墜は甚だしいものである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...これより甚だしいのは半日か一日ぐらいしか保たない生菓子を注文しておきながら急に不用になったという場合...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...甚だしいのになると...
戸坂潤 「科学論」
...乱暴も甚だしいと云わねばならぬ...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...取りも直さず軍紀の甚だしい弛緩を意味することは...
戸坂潤 「社会時評」
...それは早計も甚だしい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...しかしそれでは白米禁止とはあまりに甚だしい懸隔がある...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...その深く沁(し)み込む事は学校の教育よりも更に甚だしい...
正岡子規 「病牀六尺」
...最も甚だしいものとして私を寂しがらせるからである...
水野仙子 「脱殼」
...従之の氏名字号通称は相似たることも亦甚だしいではないか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...どうしても判断の甚だしい混乱が生れざるを得ないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...昔は今よりもいっそう甚だしいのである...
柳田國男 「地名の研究」
...いずれもその甚だしい苦しみのために...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...彼等の主人が如何に甚だしい道楽を試みたか...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...氏は私達が城内へ来たことを甚だしい冒険だと云はれ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...達人だなどいう評判はあたらぬも甚だしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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