...特にその暴露した側面は甚だしい弱点を成形していた...
石原莞爾 「戦争史大観」
...殊に戦乱の中心から離れていた日本にはそれが甚だしい...
石原莞爾 「戦争史大観」
...すべてに就いてその變遷の甚だしいのに驚く...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...ミーチン等の労作が理論上の甚だしい逸脱や観念論化のブレーキとなっているとはいい乍ら...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...或いは少くとも甚だしい(半故意の)誤解だと私は考える...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...甚だしい放埒(ほうらつ)もない...
中里介山 「大菩薩峠」
...此の男の醜さを一層甚だしいものにしていた...
中島敦 「南島譚」
...顔面構造の極微の差が齎(もたら)す何という甚だしい相違!七月十日今日は疲れて動けない...
中島敦 「光と風と夢」
...この一語によりてマルクス主義文学に於ける政治的優越性が消散してしまふやうに説いてゐるのは甚だしい間違ひである...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...平凡愚拙甚だしいもので...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...それが常に土地の食物を生産する極度の能力に及ばざること甚だしいものでなければならぬということを想起するのが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...甚だしい客になると...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...咳のため気管に甚だしい荒れ模様が見られるということであった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...簡傲(かんごう)もまた甚だしいと感ずることを禁じ得ない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...甚だしい記憶の喪失が...
夢野久作 「一足お先に」
...甚だしい不(ぶ)しつけにはございまするが」「折入っておねがいの儀がござりまして」ふたりは枯れ草の中へ面を埋めんばかりにいった...
吉川英治 「黒田如水」
...甚だしい苦戦に陥(おちい)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...戦国中御衰微の甚だしいうちに...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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