...殆ど世代の差とともに甚だしい趣味の相違を來して仕舞つたかの風があつて...
會津八一 「趣味の修養」
...蕪村の小説的構想などを前人未発のやうに賞揚するのは甚だしい片手落ちの批判である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...他のいずれの階級に於ても労働者階級に於けるほど甚だしい危険はない...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...従来は接触し得なかったような甚だしい異質的なものの接触が烈しくなり...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...むしろもっと甚だしい災害に襲われそうである...
寺田寅彦 「鑢屑」
...中でも甚だしいのは戰國策で...
内藤湖南 「支那目録學」
...矢張り率意書風の最も甚だしいものであつて...
内藤湖南 「北派の書論」
...見縊(みくび)られたもまた甚だしい哉(かな)...
中里介山 「大菩薩峠」
...「私は人情の表裏反覆というものの甚だしいことを...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまり甚だしい脱線もなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...専制政治より甚だしいものはない...
蜷川新 「天皇」
...甚だしいのは、その自動車を待たせておく...
野村胡堂 「胡堂百話」
...これをタチバナというのはその由緒ある好名称を冒涜するの甚だしいものといわざるえない...
牧野富太郎 「植物記」
...及び第五の諸版が甚だしい...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...同一の原因と――と彼は云う――並びに甚だしい飢饉とにより...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...簡傲(かんごう)もまた甚だしいと感ずることを禁じ得ない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...屍体でも我我が解剖台上に載せる材料には甚だしい臭気は無い...
森於菟 「屍体異変」
...甚だしい衰弱のなおつづくうちにもその後はやや狂暴もしずまって...
吉川英治 「三国志」
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