...万一甚太夫に遅れては...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...唯相手を選ばなかつた為に(秀夫人の利己主義や動物的本能は実に甚しいものである...
芥川龍之介 「遺書」
...甚(どんな)珍らしい葬列かと...
石川啄木 「葬列」
...宿の小母さんに甚(どんな)にか……...
石川啄木 「鳥影」
...芳一はその捲き起した悲痛の劇甚さに驚きました...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...甚だどうも歎息(たんそく)する訳であるが...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...甚だしきは原案の全部ならば承知するというは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...甚(はなは)だ手紙で失礼ですが...
太宰治 「二十世紀旗手」
...彼らが太甚(はなは)だ相類するを認め...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...甚だ危険なことだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...博奕(ばくち)が甚(はなは)だしく悪かった時の癖だ...
富田常雄 「刺青」
...駒井甚三郎は、その蒸気船の模型からしばしも眼は放さずに、手はペンを取って、しきりに角度のようなものを幾つも書いているのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...甚(はなは)だ間が抜けて...
中里介山 「大菩薩峠」
...生命までもと怨んで居る者は無い筈だ」主人甚兵衞は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その甚しきに至つては初め正学者の用をなすもの一二部を出して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...やがて面をあげると、「お赦(ゆる)し下され」と嗄(かす)れた声で、「急用を忘れて居りました、甚だ失礼ながら、今日は是にて」「まあ宜いではござらぬか」「いや、急ぎの用事ゆえ」と孫次郎は座を辷(すべ)り、「お菓子は頂戴仕る」そう云って敷紙へ菓子を包むと、「ではもう一杯茶を召上って、――」と云う源左衛門の言葉を、振切るようにして立上った...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...「これが折岩と申すやつか」と前田甚内に向って叫んだ...
山本周五郎 「半之助祝言」
...生駒甚助同三吉の父子...
吉川英治 「新書太閤記」
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