...甚だ遺憾であります...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...唯相手を選ばなかつた爲に(某夫人の利己主義や動物的本能は實に甚しいものである...
小穴隆一 「二つの繪」
...偶旧態を墨守してゐる人の句は生気を欠くことの余り甚だしいのに腹が立つたのであつた...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...甚だ見かけ倒しの作だと今では思っているので...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...嚢中(のうちう)甚だ旅費の乏しきにも拘らず...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...甚だ不満をもっていたものである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...手錠のまま甚だ窮屈な形で...
中里介山 「大菩薩峠」
...駒井甚三郎は頓着なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...肥後の川上彦斎は甚だ穏かでない男であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...友達には甚(ひど)く愛されていた...
夏目漱石 「それから」
...皇室(こうしつ)の御陵(ごりよう)は甚(はなは)だ小(ちひ)さなものになつてしまつたのです...
濱田青陵 「博物館」
...つまらぬこと甚しい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その及ばざること甚(はなは)だ遠し...
堀辰雄 「鳥料理」
...ナワレッテ師の『支那記』六四頁にこの宣教師支那で鼠を食う御相伴(おしょうばん)をして甚だ美味と評しある...
南方熊楠 「十二支考」
...その損害は更にいっそう甚だしかったかも知れないのである...
武者金吉 「地震なまず」
...甚だ矛盾しているようであるが...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...まだ甚だ弱小だが」「わたくしは...
吉川英治 「三国志」
...男の甚三郎には顫(ふる)えが見える...
吉川英治 「夏虫行燈」
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