...甘ったるさが――原文も無論だが――どうにもこうにも我慢が出来なかったのである...
辰野隆 「銷夏漫筆」
...矢張「船場(せんば)の坊(ぼん)ち」らしい甘ったるさが残ってはいた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...恐らく「自由主義者」の道徳意識に於ては上ずった甘ったるさを感ぜずにはいられないだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...自分の甘ったるさ加減を...
中里介山 「大菩薩峠」
...その甘ったるさ加減に腹が立つ...
中里介山 「大菩薩峠」
...浪漫派の上品な甘ったるさと...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...無責任なくせにまぎらわしい甘ったるさを嫌って...
宮本百合子 「異性の間の友情」
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