...彫刻を施した甕(かめ)の中には...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...二階の窓の下のつき出た棚にのっている大きな甕の中の泥を...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...寝静まった街の上に藍甕(あいがめ)のような空が残った...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...異常の熱量と湿気とを吸込んだ重苦しい空気が甕(かめ)の底のおりのように層積している...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...水甕の素材は二度と使えなくても...
寺田寅彦 「空想日録」
...それでも酒甕はやはり元のままで...
豊島与志雄 「黒点」
...穀物の袋や酒の甕が蓄えられ...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...その時から水甕はそこにあったのだそうです...
豊島与志雄 「水甕」
...甕の中は、驚くばかりの静寂でした...
豊島与志雄 「水甕」
...ついにはもぐるために甕を掻くのか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...さまざまな壺や甕(かめ)...
久生十蘭 「キャラコさん」
...所が頭の壺はコロリと落ちて甕は破れ牛乳は流れ去つて迹方も無くなつてしまつたと云ふ話がある...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...別にじいしい甕(がみ)(厨子(ずし)甕)と呼ぶ骨壺(こつつぼ)を作る...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...この窯は昔北九州地方でよく描かれた松絵の大捏鉢(おおこねばち)や水甕(みずがめ)を...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...甕は割れて(かせ)を頸にかけたはだかの女房がころげ出したが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「オイ大きな甕があるぞ...
夢野久作 「ツクツク法師」
...顔は甕のごとくはれあがっている...
吉川英治 「三国志」
...――長光寺城一砕の大甕(おおがめ)も...
吉川英治 「新書太閤記」
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