...まるで酒甕を転がしたやうだとでも申しませうか...
芥川龍之介 「地獄変」
...水甕(みずがめ)だって時計だってすぐ新しく買い込まにゃならぬ...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...だから、あの新聞広告を見て愕(おどろ)いて、水甕を割ったり、寝台をばらばらにしたやつは、大間抜(おおまぬ)けだということさ...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...これは消甕(けしがめ)みたいなもので...
大阪圭吉 「坑鬼」
...建甕槌(たけみかづち)の命の子...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...伊波禮(いはれ)の甕栗(みかくり)の宮二にましまして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...甕の縁(ふち)を越して...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...七分目に減(へ)った甕の水がまだ揺々(ゆらゆら)して居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...庭の隅の大きな水甕が眼につきました...
豊島与志雄 「水甕」
...トロフォニウスの染甕(そめがめ)の中にあったものは皆...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ありさりし甕のへみれば...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...別の一人が甕の破片(われ)を手に取りあげながら言つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ひびの入った甕(かめ)のように深く刻まれていた...
室生犀星 「幼年時代」
...くやしいものだから甕の中から悪口をいう...
柳田国男 「母の手毬歌」
...」饗宴は酒甕(みわ)から酒の減るにつれて乱れて来た...
横光利一 「日輪」
...私は水甕の底で泳いでゐる鯉や...
横光利一 「榛名」
...その神髄を汲(く)んでみな自己の心の甕(かめ)にたたえていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...上酒の甕(かめ)から...
吉川英治 「新・水滸伝」
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