...その酒甕のやうな體のまはりを...
芥川龍之介 「地獄變」
...大伴狭手彦連発レ船渡二任那一之時、弟日姫子登レ此、用レ褶振招、因名二褶振峯一、然弟日姫子、与二不狭手彦連一相分、経二五日一之後、有レ人、夜来与レ婦共寝、至レ暁早帰、容止形貌、似二狭手彦一、婦抱二其怪一、不レ得二忍黙一、窃用二績麻一繋二其人襴二、随レ麻尋往、到二此峯頭之沼辺一、有二寝大蛇一身人而沈二沼底一、頭蛇而臥二沼壅一、忽化為レ人、即歌云、志努波羅能、意登比比売能古袁、佐比登由母、弥為弖牟志太夜、伊幣爾久太佐牟也、于レ時弟日姫子之従女、走告二親族一、親族発レ衆、昇而看之、蛇并弟日姫子、並亡不レ存、於レ茲見二其沼底一、但有二人屍一、茨城里、自レ此以北高丘、名曰二時臥之山一、古老曰、有二兄妹二人一、兄名二努賀古一、妹名二努賀「一、時妹在レ室、有レ人不レ知二姓名一、常就求レ婚、夜来昼去、遂成二夫婦一、一夕懐妊、至二可レ産月一終生二小蛇一、明若レ無レ言、闇与レ母語、於レ是母伯驚奇、心挟二神子一、即盛二浄杯一、設レ壇安置、一夜之間、已満二杯中一、便易レ而置之、亦満二内一、如レ比三四、不二敢用一レ器、母告レ子曰、量二汝器宇一、自知二神子一、我属之勢、不レ可二養長一、宜レ従二父所在一、不レ合レ有此者、時子哀泣、拭レ面答曰、謹承一母命一、無二敢所一レ辞、然一身独去、無二人共去一、望請副二一小子一、母曰、我家所レ有、母与二伯父一而已、是亦汝明所レ知、当無三人可二相従一、爰子含レ恨、而事不レ吐之、臨二訣別時一、不レ勝二怒怨一、欲レ震二殺伯父一、而昇レ天、時母驚動、取レ投レ之、触二神子一、不レ得昇、因留二此峰一、所レ盛甕、今存二片岡之村一、其子孫立レ社致レ祭、相続不絶、最後の説話に於て、神子の天に昇りしは、火雷神の子の天に昇りしと、その事情殆んど同じく、その此峰に留ると云うは、大物主ノ神の怒りて虚空を践んで、御諸山に留りしと、其趣全く同じ...
高木敏雄 「比較神話学」
...庭の平たい甕(かめ)の水を雨が乱れ撲って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼女の家から老酒の一甕を貰っただけで...
豊島与志雄 「碑文」
...自分の上に甕を伏せてしまいました...
豊島与志雄 「水甕」
...真鍮(しんちゅう)製の水甕(みずがめ)と...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...炊事場の大きな水甕にあけ...
槇本楠郎 「先生と生徒」
...彼が往った方へ二百歩往かば朽木の下に十斛の金を盛った甕がある...
南方熊楠 「十二支考」
...瓦と大甕と、壺と、すり鉢とがほとんど一切である...
柳宗悦 「雲石紀行」
...大甕(おおがめ)、酒甕、捏鉢(こねばち)、徳利(とっくり)、花立(はなたて)、壺(つぼ)、これが広っぱに山のように積んである...
柳宗悦 「北九州の窯」
...あの特色ある水甕の類を得るにはパゴダ公園の裏あたりがよい...
柳宗悦 「全羅紀行」
...とある骨董店(こっとうてん)のうす暗い一隅に大甕(おおがめ)を見出した時からです...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...常に酒甕(さかがめ)に酒の貯えが無く...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いわゆる一夜酒(ひとよざけ)を酒甕(さかがめ)に醸して置いて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...割れた甕の中へ押し込んで...
夢野久作 「ツクツク法師」
...地中に埋まった大甕(おおがめ)の中へ塩塊(えんかい)と一緒に投げ込むと彼らはその上で枯葉を焚(た)いた...
横光利一 「日輪」
...土間の一隅に埋(い)けてあった三箇の大きな酒甕(さけがめ)のうちの一つへ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...先に出た古い大甕の処置については...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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