...――やはり荒廃(こうはい)の気が鋪甎(ほせん)の上に...
芥川龍之介 「秋山図」
...幅これに半ばしたる甎爐(せんろ)あり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...日本人(にほんじん)は何(なに)ゆゑに彼(か)の土(と)において賞用(しやうよう)せられた石(いし)や甎(せん)の構造(こうざう)を避(さ)けて...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...賢實(けんじつ)なる石造(せきざう)または甎造(せんざう)の恒久的宮殿(こうきうてききうでん)を造營(ざうえい)する事(こと)は都合(つがふ)が惡(わる)いのである...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...石材(せきざい)及(およ)び甎(せん)に適(てき)する材料(ざいれう)が豊富(ほうふ)であるがためである...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...和尚(おしょう)両肌を抜いで甎(かわら)を磨(ま)しておられた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...なんぼ名僧でも甎を磨して鏡とする事は出来まいと云うたら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...中(なか)には木(き)の棺(かん)を入(い)れたものやあるひは大(おほ)きな煉瓦(れんが)(甎(せん)といひます)で室(しつ)をつくつたものもありまして...
濱田青陵 「博物館」
...その二百西洋の屋(いへ)は甎石(せんせき)を以て築き起すから...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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