...瓢軽な童謡にのこされたおぢいさんは他愛もなく病死してしまつたのである...
飯田蛇笏 「秋風」
...大遠征軍、貴公子の御大将、艱苦、希望、大見得――そのすべてがついに、むなしい屈辱と、無限に中途半端な睨み合いの底に沈み――つまり、瓢箪鯰の、チロオヌ一流の勝利へと、まるめこまれたのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...あの辺(あたり)は地震比(ごろ)まで川獺の噂があって逢引橋の袂(たもと)にあった瓢屋(ひさごや)などに来る歌妓(げいしゃ)を恐れさした...
田中貢太郎 「築地の川獺」
...私はこれからあれを連れて瓢亭(ひょうてい)へでも行って来ましょう...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...瓢箪が一つ殖えましたね...
豊島与志雄 「絶縁体」
...瓢箪(ひょうたん)のくびれたような地点をとって...
中里介山 「大菩薩峠」
...乃(すなは)チ一瓢ヲ携ヘテ柴門(さいもん)ヲ出ヅ……」明治のある時代に於て...
中里介山 「大菩薩峠」
...苦沙弥先生の如きに至っては只(ただ)干瓢(かんぴょう)の酢味噌(すみそ)を知るのみ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...瓢箪(ひょうたん)の川流れみたようになッてしまう...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...瓢箪(ひょうたん)型の男...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...変で? 親分」「瓢々斎は金があって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「第一に解らねえのは、死ぬ覚悟をした人間が、何だって瓢箪供養なんて、手数のかかる事をしたんだろう」「何十年の間大事にしてきた、三十六の瓢箪を、自分と一緒にこの世から暇乞(いとまごい)をさせたかったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...瓢逸滑稽の技を示した...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...瓢輕(へうきん)な顏をする...
三島霜川 「平民の娘」
...博多画瓢坊(ぐわへうばう)の説に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...瓢(ひさご)で水を汲んで天上で浴びている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...田人の一行の中には瓢箪の片割れに...
柳田国男 「雪国の春」
...屏風張の稽古が一通りわかるとその瓢箪を取出して縁側で傾けた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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