...従つて彼の愛してゐた彼是(かれこれ)二百余りの瓢箪は彼の一周忌をすまないうちにいつかどこかへ流れ出してしまつた...
芥川龍之介 「仙人」
...「ヴェジテラニヤン・クラブ」へ出入する奴(やつ)は皆青瓢箪(あおびょうたん)のような面(つら)をしている...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...瓢箪鯰の駆引き上手であった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...干瓢(かんぴょう)の酢味噌(すみそ)が天下の士であろうと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その瓢箪を片手へぶら下げて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
......
野口雨情 「朝おき雀」
...瓢箪供養の因縁(いんねん)が解らなきゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「昨日瓢箪供養に持出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...瓢々斎の遺(のこ)した寺島の寮は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不景気な野郎を親分は知りませんか」「知らないよ」「三十がらみの青瓢箪(あおびょうたん)野郎で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...首が瓢箪になるほど締めあげたうえに...
久生十蘭 「母子像」
...瓢箪(ひょうたん)のような顔の沢田が...
火野葦平 「糞尿譚」
...その他瓢亭や何やかやとこっとりした味があるが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...つまり瓢箪から駒が出たのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...瓢金(ひょうきん)なその妻と謀り自分は飲みに出たと称し妻をして疾に托して王を招かしめた...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし干瓢はなかなか急に柔(やわらか)くなりませんね」お登和「イイエ塩で揉(も)むと直きに柔く煮えます...
村井弦斎 「食道楽」
...餅を瓢箪(ひょうたん)の形に中凹みに平めて...
柳田国男 「雪国の春」
...」歌は瓢々として続いて行つた...
横光利一 「頭ならびに腹」
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