...その高次の彫刻性の一つの彫刻的あらわれとして殆と完璧(かんぺき)に近いミケランジェロの諸作を仔細(しさい)に点検することはわれわれの造型的意識に力と滋味とを与える...
高村光太郎 「ミケランジェロの彫刻写真に題す」
...殆ど完璧に近いよい答案を作ることもあれば...
太宰治 「思ひ出」
...姿勢の完璧というのは...
太宰治 「玩具」
...明朗完璧の虚言に...
太宰治 「創生記」
...我々より完璧であり...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...芭蕉の完璧(かんぺき)の半面だけが光ってすぐ消えた...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...裁判所の最下層の組織は完璧(かんぺき)とはゆかず...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...トルケマダ(天才的な拷問の方法を案出した西班牙の宗教裁判判事)やアルベ(和蘭の叛乱者裁判で前例のない残酷な処刑を行なった)も及ばないような完璧さを示している...
久生十蘭 「新西遊記」
...以て全璧(ぜんぺき)の光を害して家内の明(めい)を失い...
福沢諭吉 「日本男子論」
...完璧な英語を話し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...完璧じゃありませんね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...完璧に冷静沈着、吐息は飛びかかる前と同じくらい平静だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...満月が頭上にかかり、完璧な夜だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...字(あざな)は君璧(くんへき)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...過言ながらほとんど一の完璧(かんぺき)をも見ない...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...踊る人間の全系列を支配した幾何学模様のその完璧化は...
横光利一 「旅愁」
...当時の侍の通念である「武士道の完璧」が最期の死に至って完成し...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...また藩の財力をかたむけたご事業は――あの大日本史の完璧(かんぺき)は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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