...瑯※山客(らうやさんかく)(大正十二年三月)×田中純君は「文芸春秋」のゴシツプの卑俗に陥るを論難し...
芥川龍之介 「八宝飯」
...鱗(こけ)の光のきらめきに白琺瑯(はくはふらう)を曇らせて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...自ら群書を渉猟する事が出来なくなってからも相変らず和漢の故事を列(なら)べ立てるのは得意の羅大経(らたいけい)や『瑯代酔篇(ろうやたいすいへん)』が口を衝(つ)いて出(い)づるので...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...博物志(はくぶつし)或(あるひ)は瑯※代酔(らうやたいすゐ)に見えたる雲台山(うんたいさん)の火井も此地獄谷の火のごとくなれども...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...案(つくえ)の上に一冊の書物があって標題を瑯環瑣記(ろうかんさき)としてあった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...彼はそれを卓子(テーブル)の琺瑯(ほうろう)板の上に押さえて...
谷譲次 「踊る地平線」
...色琺瑯(エナメル)製の象の吊垂灯(ペンダント)――そして...
谷譲次 「踊る地平線」
...琺瑯質が壞れて神經が現はれるのださうだ...
田山録弥 「神經家の言」
...琺瑯の野外の空に 明けの鳥一つ阿爾加里性水溶液にて この身を洗へ蟷螂は眼(まなこ)光らせ 露しげき叢を出づわが手は 緑玉製Isis(イジス)の御(み)膝の上に...
富永太郎 「四行詩」
...外側は琺瑯質の極めて堅い層で蔽われている...
中谷宇吉郎 「異魚」
...西洋鍋も料理によって一々用(もちゆ)る処が違うもので薄いような琺瑯鍋は早く火が利(き)いて二度目の煮物なんぞに便利ですが今のお料理のように牛の尾を四時間も湯煮(ゆで)たり...
村井弦斎 「食道楽」
...古びた青銅鍋(からかねなべ)だの粗製(そせい)の琺瑯鍋(ほうろうなべ)だのあるいは銅(あかがね)の鍋だの真鍮鍋(しんちゅうなべ)なんぞを使っていますが西洋は大概国法を以てあんな鍋の使用を厳禁しています...
村井弦斎 「食道楽」
...とにかく生後の毛髮の資になるものや骨量や齒の琺瑯質など...
吉川英治 「折々の記」
...楊奉を瑯(ろうや)へ役付けて...
吉川英治 「三国志」
...瑯(ろうや)の南陽(山東省・泰山の南方)であります...
吉川英治 「三国志」
...瑯(ろうや)の徐盛(じょせい)とか――実に人材雲のごとしで...
吉川英治 「三国志」
...瑯県(ろうやきょけん)の人...
吉川英治 「三国志」
...疾(と)うに冷め切った味噌汁(おみおつけ)を入れた琺瑯(ほうろう)の壜(びん)と一緒に...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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