...鮮明(せんめい)な玲瑯(れいろう)な...
伊藤左千夫 「落穂」
...案(つくえ)の上に一冊の書物があって標題を瑯環瑣記(ろうかんさき)としてあった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...心の琺瑯質が壞れて...
田山録弥 「神經家の言」
...そうしてやはり琺瑯引きでとっ手のついた大きい筒形のコップをそのわきに並べて置き...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...琺瑯の野外の空に 明けの鳥一つ阿爾加里性水溶液にて この身を洗へ蟷螂は眼(まなこ)光らせ 露しげき叢を出づわが手は 緑玉製Isis(イジス)の御(み)膝の上に...
富永太郎 「四行詩」
...目には琺瑯(ほうろう)が入れてあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...外側は琺瑯質の極めて堅い層で蔽われている...
中谷宇吉郎 「異魚」
...第二百五十一琺瑯鍋(ほうろうなべ)小山「そこでお料理が七色揃いました...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋料理の道具といえば先日の御意見で台所は悉(ことごと)く西洋鍋ばかりに致しましたが白い琺瑯(ほうろう)を敷いてある西洋鍋の中(うち)で底の方の琺瑯がポツポツと剥(はが)れるのが出来ました...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋鍋の中(うち)でも厚い鉄のスープ鍋なんぞは丈夫に出来ていますが琺瑯を敷いた鍋は暖炉の蓋の上で使うものですから強い火に当てられません...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋でも琺瑯鍋の使い方はむずかしい者と申す位です...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋鍋も料理によって一々用(もちゆ)る処が違うもので薄いような琺瑯鍋は早く火が利(き)いて二度目の煮物なんぞに便利ですが今のお料理のように牛の尾を四時間も湯煮(ゆで)たり...
村井弦斎 「食道楽」
...ソースを拵(こしら)える時バターを溶(とか)してメリケン粉をジリジリといためるのには決して琺瑯鍋を使えません...
村井弦斎 「食道楽」
...もっとも今では鉄鍋にも白い琺瑯のようなものが敷いてありますけれども外の琺瑯とは性質が違います...
村井弦斎 「食道楽」
...古びた青銅鍋(からかねなべ)だの粗製(そせい)の琺瑯鍋(ほうろうなべ)だのあるいは銅(あかがね)の鍋だの真鍮鍋(しんちゅうなべ)なんぞを使っていますが西洋は大概国法を以てあんな鍋の使用を厳禁しています...
村井弦斎 「食道楽」
...もっとつまびらかに語り給え」「その人の生地は瑯(ろうや)陽都(ようと)(山東省(さんとうしょう)・泰山南方)と聞き及んでおります...
吉川英治 「三国志」
...正しく今の山東省――瑯郡の諸城県から陽都(ようと)(沂水(ぎすい)の南)に移って一家をかためていた...
吉川英治 「三国志」
...瑯(ろうや)の徐盛(じょせい)とか――実に人材雲のごとしで...
吉川英治 「三国志」
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