...尋常世態の瑣事(さじ)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...煩瑣になつた事実は...
田山録弥 「スケツチ」
...少数の学徒の間に行われた煩瑣(はんさ)なる教理の講説や伝習そのことは...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...それで一個人の身辺瑣事の記録には筆者の意識いかんにかかわらず必ず時代世相の反映がなければならない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...どんな瑣末(さまつ)な科学的知識でも...
寺田寅彦 「自由画稿」
...益々以て瑣に渉り微に入る...
内藤湖南 「學變臆説」
...津田の質問があまり煩瑣(はんさ)にわたるので...
夏目漱石 「明暗」
...生活が煩瑣(はんさ)に複雑化して来て...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...フジツボなどという瑣小な動物の研究に一生を賭ける人の常識を疑いたくなる...
長谷健 「天草の春」
...政府は瑣々(ささ)たる学者の議論を度外に置き...
福沢諭吉 「学者安心論」
...こんな瑣末なことに注意を払う者のないのに不思議はない...
牧逸馬 「運命のSOS」
...瑣児肝失喇(ソルカンシラ)の娘で合爾合(カルカ)姫――その恋にはおれが勝って...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...泰赤宇徒(タイチュウト)の奴らが君の瑣児肝失喇(ソルカンシラ)の荘園を出て行ってからさ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...『北瑣談』二に東山に七月十六日の夜立つる大文字の火唐土にもなしと孔雀先生も書き置かれたり...
南方熊楠 「十二支考」
...今一人は父を流離瑣尾(さび)の間に認識して...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...今までは瑣々(ささ)たる問題にも...
森鴎外 「舞姫」
...すなわち下賤と煩瑣(はんさ)な家事から逃れるために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...煩瑣(はんさ)のあらましは...
吉川英治 「私本太平記」
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