...真偽不明の煩瑣(はんさ)極まる法則などは述べようとはせぬ...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...徒(いたづ)らに学風を煩瑣(はんさ)にし...
石川啄木 「閑天地」
...同じ日本人によつて爲さるゝそれ等市井の瑣事も亦...
石川啄木 「我が最近の興味」
...尋常世態の瑣事、奚ぞよく高踏派の詩人を動さむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...橘春暉(たちばなしゆんき)が著(あらはし)たる北※瑣談(ほくさうさだん)(後編の二)蔵石家(ざうせきか)の事をいふ条(くだり)に曰(いはく)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...さうして日常瑣事の世俗の雑談ばかりした...
太宰治 「津軽」
...かの瑣末に至るまで習得された所謂「材料」の特殊的に具体化された形態なのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...最も煩瑣な証明を必要とする定理の内容も決してそれだけ間接であるのではない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...ゾラ先生の煩瑣(はんさ)なる写実主義...
中島敦 「光と風と夢」
...あんな煩瑣(はんさ)な規則のうちに雅味があるなら...
夏目漱石 「草枕」
...重聯對比律等の煩瑣なる押韻方程式も...
萩原朔太郎 「青猫」
...こんな瑣末なことに注意を払う者のないのに不思議はない...
牧逸馬 「運命のSOS」
...父の瑣児肝失喇(ソルカンシラ)から渡されたこの守り刀が...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...」「百足凧といふのは――」と私は、こゝで何やら感慨深さうに首を振つたが、煩瑣を忍んで、曖昧ながらにでも此方が凧の構造を説明しなければならなかつた...
牧野信一 「鱗雲」
...躬恒のは瑣細(ささい)なことをやたらに仰山(ぎょうさん)に述べたのみなれば無趣味なれども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...忍月居士(こじ)の評漸(やうや)く零言瑣語(アフオリスメン)の姿になりゆき...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...今までは瑣々(ささ)たる問題にも...
森鴎外 「舞姫」
...『黒甜瑣語(こくてんさご)』第一編の巻三に曰(いわ)く...
柳田国男 「山の人生」
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