...人生を幸福にする為には?――しかし瑣事を愛するものは瑣事の為に苦しまなければならぬ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...望月右内氏(政)煩瑣聞くに堪へずと之を攻撃するや...
石川啄木 「雲間寸觀」
...十日一水を画き五日一石を画くというような煩瑣(はんさ)な労作は椿岳は屑(いさぎよ)しとしなかったらしい...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...停電と乗換と出入国の煩瑣(はんさ)な手続とが...
谷譲次 「踊る地平線」
...この瑣末(さまつ)な経験はいろいろなことを自分に教えてくれた...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...たとえばまた自分の専攻のテーマに関する瑣末(さまつ)な発見が学界を震駭(しんがい)させる大業績に思われたりする...
寺田寅彦 「自由画稿」
...吾々の分析はかかる煩瑣的思弁と混同されてはならない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...植物のうちに瑣末(さまつ)なる葉はない――それは皆有用なことである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...芸人社会の交際の煩瑣(はんさ)な事なぞを長々(なが/\)と語つた後(のち)...
永井荷風 「すみだ川」
...このあまり気にも止められないくらいの瑣細な問題でも...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...先づ第一に文学上に於ける煩瑣な形式の破壊を特色としてゐる...
平林初之輔 「文学方法論」
...日常の瑣細な様々な不安心などは...
牧野信一 「毒気」
...ここには煩瑣を避けて擧げない...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...典型的な時代における典型的人物を描いたリアリストであるというような手紙をドイツからイギリスの或る女作家に書いた人の手紙が出たからと云って急に瑣末描写と受動性のお守りにつかおうとするようなのがいやで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...寛政四年(西暦一七九二)四月一日、島原半島の前山が崩壊し、岩石土砂が有明海に突入したため、大津浪が起こって一万五千人の死者を生じたが、この時にも浪がいちじるしい光を放ったと記されている(西肥島原大変聞録、北窓瑣談)...
武者金吉 「地震なまず」
...田能村竹田の屠赤瑣々録(とせきさゝろく)中の里恵の書牘である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...実生活の煩瑣(はんさ)な用事に邪魔をされながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...瑣末な事の端はしに...
山本周五郎 「菊屋敷」
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