...真偽不明の煩瑣(はんさ)極まる法則などは述べようとはせぬ...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...十日一水を画き五日一石を画くというような煩瑣(はんさ)な労作は椿岳は屑(いさぎよ)しとしなかったらしい...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...橘春暉(たちばなしゆんき)が著(あらはし)たる北※瑣談(ほくさうさだん)(後編の二)蔵石家(ざうせきか)の事をいふ条(くだり)に曰(いはく)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...かえって煩瑣(はんさ)ですし...
高神覚昇 「般若心経講義」
...本氣で如此煩瑣な拘束に從つて居る事は出來ない...
橘樸 「支那を識るの途」
...停電と乗換と出入国の煩瑣(はんさ)な手続とが...
谷譲次 「踊る地平線」
...小説も評論も零細煩瑣(はんさ)に堕したといふ非難の声があるが...
田山録弥 「スケツチ」
...何かの瑣細な馬鹿げた原因のためふたたび新たに始まろうとしているということ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...自分はこういう瑣末(さまつ)な物理学的の考察をすることによってこの句の表現する自然現象の現実性が強められ...
寺田寅彦 「思い出草」
...そういう「瑣細(ささい)な点」に拘泥してはおられない...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...しかしかなり瑣細な条件の偏差で出来るものであることは確かである...
中谷宇吉郎 「雪」
...そんなことが荒唐無稽な瑣事に扱はれてゐるのに...
牧野信一 「毒気」
...『瑣語』に周王太子宜臼を虎に啗(くら)わさんとした時太子虎を叱ると耳を低(た)れて服したといい...
南方熊楠 「十二支考」
...瑣細(ささい)な事のようだが...
南方熊楠 「十二支考」
...近年神道を興すとて瑣末な柏手(かしわで)の打ち様や歩き振りを神職養成と称して教えこみ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...典型的な時代における典型的人物を描いたリアリストであるというような手紙をドイツからイギリスの或る女作家に書いた人の手紙が出たからと云って急に瑣末描写と受動性のお守りにつかおうとするようなのがいやで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...屠赤瑣々録は広く世に行はれてゐる書で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「宗教に独特な煩瑣(はんさ)哲理や...
山本周五郎 「新潮記」
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