...かつて地中海の瑠璃色の波に映った船のうちでは最も悼ましい船であった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...自作の浄瑠璃にせつせと句読点を打つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...年下の瑠璃光丸の好奇心は...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...瑠璃光丸には何でもない事のように思われるのに...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...天地渾然として瑠璃玉の如く輝いてゐる...
近松秋江 「箱根の山々」
...葉子は初めて瑠美子だけでも還(かえ)してくれるように哀願したのだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...幾年ぶりかで産みの母の手に帰って来た瑠美子と...
徳田秋声 「仮装人物」
...葉子は瑠美子の母で...
徳田秋声 「仮装人物」
...此の浄瑠璃をきいて感動措く能はざるなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...淨瑠璃(じやうるり)を語つて見せるぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それでも足りずに浄瑠璃本まで手をつける...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...彫青の青黒い背中を見せたまま、「玉井君、君は、「竹の家」の辻木惣八(つじきそうはち)は、よう知っとるじゃろ? 君もなんぼか、浄瑠璃を語るし、義太夫をやる者(もん)で、辻木を知らん者はない...
火野葦平 「花と龍」
...早番だった波瑠子は五時の交替にそっと四階へ上がって...
松本泰 「宝石の序曲」
...それまでぶりぶりしていた波瑠子は急に何か思いついたらしく...
松本泰 「宝石の序曲」
...波瑠子(届け先、府下目黒町(めぐろまち)八四一、中山(なかやま)とし方)手紙の中の“都合の悪いこと”について、何か心当たりはないかという刑事の質問に、信子は、「このごろお店へたびたび見えるハルピンから来た男をたいへんいやがっていましたから、そんなことじゃあないでしょうか」と言った...
松本泰 「宝石の序曲」
...さっそく十一月の千歳座で大切りの浄瑠璃に仕込み...
山本笑月 「明治世相百話」
...紅い瑠璃(るり)色からだんだん紫色になっていったり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...浄瑠璃寺とはまるきり気分の違った東大寺のなかへ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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