...しおらしい瑠璃(るり)色の花が咲いていますから...
芥川龍之介 「妖婆」
...浄瑠璃も何もあらしまへん...
薄田泣菫 「茶話」
...こゝに「当道」というのは、今日でも箏曲(そうきょく)や地唄(じうた)のことを「当道音楽」と称しているので、耳新しい言葉ではないが、その頃にあっては平曲、浄瑠璃、表白(ひょうはく)、その他の雑藝を以て生活していた盲人の組合、所謂(いわゆる)「座」であって、、別当、勾当(こうとう)、座頭の四官があり、これらの四官が又十六の階級に分れていた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...人形芝居の元祖である淡路浄瑠璃(じょうるり)を見物する...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それに謡曲や浄瑠璃の故事(こじ)を蹈(ふ)まえているのなぞは...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...瑠美子の童謡舞踊なんかに笑い興じて...
徳田秋声 「仮装人物」
...そこには瑠美子と北山がいるだけで...
徳田秋声 「仮装人物」
...やや色褪(あ)せた瑠璃草(るりそう)のようにごく蒼白(あおじろ)かった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...岡鬼太郎先生はいつも浄瑠璃本を集め給へり...
永井荷風 「古本評判記」
...浄瑠璃を語ったとき...
火野葦平 「花と龍」
...この瑠璃色の朝陽を衝いて...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...趣を変へて明治十二年二月版「講談浄瑠璃落語定席一覧表」と云ふ番附を取出して見たが...
正岡容 「寄席風流」
...さあお部屋へ行っていらっしゃいね」「波瑠子(はるこ)さん...
松本泰 「宝石の序曲」
...それまでぶりぶりしていた波瑠子は急に何か思いついたらしく...
松本泰 「宝石の序曲」
...空は再び碧瑠璃に晴れ渡つた...
室生犀星 「愛の詩集」
...「さる浄瑠璃太夫(じょうるりだゆう)についたこともございますが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...瑠璃紺(るりこん)の皺だらけのマントウを被(はふ)つた老人(としより)の墓番が一人通つたので呼留(よびと)めて問うた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...隣座敷でする碁(ご)将棋の音や浄瑠璃(じょうるり)などには決して口をつりこまれぬこと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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