...楓葉荻花瑟瑟(ふうようてきかしつしつ)の秋に...
芥川龍之介 「上海游記」
...楓葉荻花秋瑟々(ふうようてきかあきしつしつ)と酔いの発するままにこえを挙げて吟じた...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...魯吉瑟謨勃児孤(リュキセムフルク)(和蘭(オランダ)国の地名)のコロートヘルトフ(爵名)微爾列謨(ウイルレム)第二世...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...蕭瑟(しょうしつ)たる秋光の浜に立てば影なき人の姿がつい眼前(めさき)に現われる...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...直子女史のアカデミー振りと琴瑟相和す部分もないではないようだ...
戸坂潤 「読書法」
...読書木魚(もくぎょ)琴瑟(きんしつ)等ノ声最(もっとも)然リトナス...
永井荷風 「向嶋」
...数日の後、ようやく思い得たと信じて、再び瑟を執った...
中島敦 「弟子」
...楽人は瑟(しつ)の絃(げん)を断ち...
中島敦 「名人伝」
...して見ると寒月君の代りにこの泥棒を差し出しても必ず満身の愛を捧げて琴瑟(きんしつ)調和の実を挙げらるるに相違ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それでも琴瑟(きんしつ)相和したものと見えて...
長谷川時雨 「西川小りん」
...かの窓に屯ろする人々に――涼風夜雨を吹き蕭瑟として寒林を動かせりなどゝ歌つて...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
......
三好達治 「艸千里」
...「松門暁到月徘徊(しようもんあかつきにいたりてつきはいくわいす)」(柏城尽日風蕭瑟(はくじやうひねもすかぜせうしつ))と僧であるが文学的の素養の豊かな人は添えて聞かせてもくれた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...既にして矢島周禎が琴瑟(きんしつ)調わざることを五百に告げた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...とにかく琴瑟(きんしつ)相和(あいわ)していた訳ですな」「そうです……ところが...
夢野久作 「復讐」
...琴瑟相和(きんしつあいわ)しておるかどうかと問うのじゃ」「お訊ねまでもないことを」「これはかなわぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...由(ゆう)の瑟(しつ)(雅頌に合せず)...
和辻哲郎 「孔子」
...鼓瑟(ことのて)希(しばし)とだえ鏗爾(こうじ)として瑟(しつ)を舎(さしお)きて作(た)ち...
和辻哲郎 「孔子」
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