...他人の瑕瑾捜しや贅沢咄や姑や小姑の讒訴を止めない中は女は決して其品性を誇る事は出来ぬ...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...少くも話題を富まして下らぬ瑕瑾さがしや贅沢咄を少くするだけにても効能がある...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...師匠たる長老に命ぜられて自分のするだけの事が一々規律に(かな)つて無瑕瑾(むかきん)だと云ふ自信も...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...さる大々名のお家の瑕瑾(かきん)ともなるかも解らない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大名一軒に瑕瑾(きず)が付くか付かぬかの騒ぎだ」「ヘエ――」「金にも宝にも代え難い品だというから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さる大々名のお家の瑕瑾(かきん)ともなるかも解らない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...当家の瑕瑾(かきん)にも相成る...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...庄司の家の瑕瑾(かきん)とも相成ること...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御政道の瑕瑾(かきん)と相成る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御政道の瑕瑾(かきん)にはならないよ」「御尤もで――ところで――」「その――ところで――の後を聽くんだつけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一点の瑕瑾(かきん)に易(か)うべからず...
福沢諭吉 「徳育如何」
...なにしろベシイの遺言書に法律上の瑕瑾(きず)がないので...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...この英邁(えいまい)な資性にもかかわらずですね――僕は『かかわらず』と言うのですよ――この男は完全に無瑕瑾(むきず)というわけじゃない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...しかし前科のない、無瑕瑾な、手堅い銀行家でいながら小説を作る人――そんな人はあったためしがないのです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...仮に死んでしまふ自分は瑕瑾(かきん)を顧みぬとしても...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...そういう瑕瑾(かきん)を認めても...
吉川英治 「新書太閤記」
...その瑕瑾(かきん)をとがめず...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...生涯に瑕瑾(かきん)もないという事は...
吉川英治 「源頼朝」
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