...他人の瑕瑾ばなしなぞしないでも済む...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...よその奥さんの瑕瑾探しをしたり...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...少くも話題を富まして下らぬ瑕瑾さがしや贅沢咄を少くするだけにても効能がある...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...師匠たる長老に命ぜられて自分のするだけの事が一々規律に(かな)つて無瑕瑾(むかきん)だと云ふ自信も...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...末代までの瑕瑾を殘せるたぐひもありとぞ聞えし...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...お家の瑕瑾(きず)にもなる縄付の始末です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...反つて御家の瑕瑾(きず)になると覺召された事でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さる大々名のお家の瑕瑾(かきん)ともなるかも解らない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大名一軒に瑕瑾(きず)が付くか付かぬかの騒ぎだ」「ヘエ――」「金にも宝にも代え難い品だというから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大名一軒に瑕瑾(きず)が付くか付かぬかの騷ぎだ」「へエ――」「金にも寶にも代へ難い品だといふから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...当家の瑕瑾(かきん)にも相成る...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お家の瑕瑾(かきん)になる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...別段當家の瑕瑾(かきん)になるわけではないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...語句の間に瑕瑾(かきん)を存す...
正岡子規 「俳句の初歩」
...如何(いかが)の訳にや)雲かかるわたのみなかにあら汐(しお)を雨とふらせて鯨(くじら)浮べり「雨とふらせて」の句この歌の骨子にしてしかもこの歌の瑕瑾(かきん)と存候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...彼猶此玉を以て極めて瑕瑾(かきん)多き者となしたるは...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...この英邁(えいまい)な資性にもかかわらずですね――僕は『かかわらず』と言うのですよ――この男は完全に無瑕瑾(むきず)というわけじゃない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...実に昭代の瑕瑾(かきん)じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
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