...自ら台本の瑕疵(かし)を見出すが為である...
芥川龍之介 「雑筆」
...何もしない人々の想像では瑕物になつてゐると云ふ事を考へると...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...この書物をこんな具合に瑕物(きずもの)にしておった理由はただ一つしかない...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...人の書いた立派な著書の中から白玉(はくぎょく)の微瑕(びか)のような一...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...その一切の瑕瑾(かきん)と不完全を以てして...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...誤って花瓶や盞(さかづき)を地に落した時も散り敷く落葉は布団のように軟なために瑕(きず)一ツつきもしなかった...
永井荷風 「写況雑記」
...白璧(はくへき)の微瑕(びか)なり...
永井荷風 「猥褻独問答」
...反つて御家の瑕瑾(きず)になると覺召された事でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大名一軒に瑕瑾(きず)が付くか付かぬかの騷ぎだ」「へエ――」「金にも寶にも代へ難い品だといふから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...別段當家の瑕瑾(かきん)になるわけではないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...津志田家の瑕瑾(かきん)にもならう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...可惜(あたら)白玉の瑕(きず)に成りて...
樋口一葉 「雪の日」
...何かしら瑕疵(きず)を見付けて...
二葉亭四迷 「平凡」
...白玉(はくぎょく)の瑕(きず)なきがごとく...
箕作秋坪 「教育談」
...加川の御家名にも瑕(きず)がつくのです」終りの言葉は...
山本周五郎 「薊」
...かりそめにも家に瑕瑾(かきん)なからしめ...
吉川英治 「三国志」
...到底男の持つこの瑕は...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかも一点の瑕(きず)なく彫琢(ちょうたく)の巧緻(こうち)染付(そめつけ)の豪華(ごうか)絢麗(けんれい)なこと...
吉川英治 「増長天王」
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