...理論上一つの瑕(きず)もない完全な自由も発見されるわけです...
谷譲次 「踊る地平線」
...そうして僅かな瑕瑾(かきん)でもあれば...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...瑕我(けが)で斬られたものと早合点して...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...この書物をこんな具合に瑕物(きずもの)にしておった理由はただ一つしかない...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...其の妍醜瑕瑜大概露見して蔽はるゝ所なきも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...すると……手の大きいのは玉に瑕(きず)というわけか...
豊島与志雄 「叔父」
...白璧(はくへき)の微瑕(びか)なり...
永井荷風 「猥褻独問答」
...大名一軒に瑕瑾(きず)が付くか付かぬかの騷ぎだ」「へエ――」「金にも寶にも代へ難い品だといふから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庄司の家の瑕瑾(かきん)とも相成ること...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...両替屋から瑕金(きずきん)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
......
二葉亭四迷 「浮雲」
...日本では女の顔の黒子(ほくろ)などは美貌の瑕瑾(きず)として現に年頃の娘さんなどはそれを苦にしてわざわざ医師に頼んで抜いて貰ふものさへある位である...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...女を忌む鐘の瑕を女が舐めて愈したなど...
南方熊楠 「十二支考」
...各生涯を通じて完全無瑕(むか)と保険付きでない...
南方熊楠 「十二支考」
...古書日益疵瑕也...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ちょいした瑕やあらを見付けては...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...万一娘に瑕(きず)でもつけられるようなことになると困りますから...
山下利三郎 「誘拐者」
...子路の妻の兄弟が衛の嬖臣(へいしん)弥子瑕の妻であったこと...
和辻哲郎 「孔子」
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