...みんな暖簾(のれん)に瑕(きず)がつくわな...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...何もしない人々の想像では瑕物になつてゐると云ふ事を考へると...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...そうして僅かな瑕瑾(かきん)でもあれば...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...瑕一つあってもいけないと彼は言った...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...その瑕(きず)開きていまだ癒(い)えず...
永井荷風 「監獄署の裏」
...可哀さうにひどく掻(か)き瑕(きず)があつたよ」「へエ――」「憎い奴等だ」「太い畜生だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...可哀相にひどく掻き瑕(きず)があったよ」「ヘエ――」「憎い奴等だ」「太い畜生だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無瑕(むきず)のまま埋めたか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...如何(いかが)の訳にや)雲かかるわたのみなかにあら汐(しお)を雨とふらせて鯨(くじら)浮べり「雨とふらせて」の句この歌の骨子にしてしかもこの歌の瑕瑾(かきん)と存候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...彼猶此玉を以て極めて瑕瑾(かきん)多き者となしたるは...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...実に昭代の瑕瑾(かきん)じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...そうといってああしたことが始終あっては瑕(きず)を捜し出すことの好きな世間はどんな噂(うわさ)を作るかが想像される...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御家名に瑕がつく、御家名に、瑕がつく、瑕がつく、瑕がつく、つくのです...
山本周五郎 「薊」
...よろこばないので?」「嫉妬(しっと)があの人の瑕(きず)です...
吉川英治 「新・水滸伝」
...些細(ささい)な瑕(きず)も持たない人であった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...しかも一点の瑕(きず)なく彫琢(ちょうたく)の巧緻(こうち)染付(そめつけ)の豪華(ごうか)絢麗(けんれい)なこと...
吉川英治 「増長天王」
...欣(よろこ)ぶ婆ではないわいの」「そうひがむのが老婆(としより)の瑕(きず)...
吉川英治 「宮本武蔵」
...故に衛の夫人と弥子瑕とに因りて...
和辻哲郎 「孔子」
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