...自ら台本の瑕疵(かし)を見出すが為である...
芥川龍之介 「雑筆」
...他人の瑕瑾ばなしなぞしないでも済む...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...毅は瑕に五十粒の薬をくれた...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...彼が一生の瑕(きず)としてお島たちの母親である彼が二度目の妻を...
徳田秋声 「あらくれ」
...殿様の玉に瑕(きず)なんでげす」「変な気だといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...御関係はお家の瑕理(きず)ともなりましょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...卯の毛で突いたほどの瑕(きず)も無い...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...鵜(う)の毛で突いた程の瑕(きず)も見落さずと調べて居ます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...可哀相にひどく掻き瑕(きず)があったよ」「ヘエ――」「憎い奴等だ」「太い畜生だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かえって御家の瑕瑾(きず)になると覚召(おぼしめ)された事でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大名一軒に瑕瑾(きず)が付くか付かぬかの騒ぎだ」「ヘエ――」「金にも宝にも代え難い品だというから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...当家の瑕瑾(かきん)にも相成る...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御政道の瑕瑾(かきん)と相成る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...板屋家の瑕瑾(かきん)ともなることだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...津志田家の瑕瑾(かきん)にもならう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なにしろベシイの遺言書に法律上の瑕瑾(きず)がないので...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...女を忌む鐘の瑕を女が舐めて愈したなど...
南方熊楠 「十二支考」
...江戸の全市に家屋土蔵の無瑕(むきず)なものは少かった...
森鴎外 「渋江抽斎」
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