...………」幸子は絃(げん)の上に琴爪(ことづめ)を篏(は)めた手を載せたまま...
谷崎潤一郎 「細雪」
...中に琴柱(ことじ)と琴爪(ことづめ)とが這入っていた...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...琴爪の方は、大分使い込まれたらしく手擦(てず)れていたが、かつて母のかぼそい指が箝(は)めたであろうそれらの爪を、津村はなつかしさに堪えず自分の小指にあててみた...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...琴爪が糸のうへをさらさらころころとすべつてゆくのも...
中勘助 「銀の匙」
...奏管(ろかん)(琴爪)で琴につけた譜面の星を...
長谷川時雨 「神田附木店」
...おばあさまの琴爪をちょうだいといった...
久生十蘭 「黄泉から」
...おばあさまの琴爪というのは...
久生十蘭 「黄泉から」
...おけいさんの部屋に琴爪があるのをみつけて...
久生十蘭 「黄泉から」
...あの琴爪で琴をひいているおけいのようすが眼に見えるようでふと肌寒くなった...
久生十蘭 「黄泉から」
...そして指(ゆび)の先の琴爪(ことづめ)を抜(ぬ)いて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...もしやこの琴爪(つめ)の主(ぬし)は』伝右衛門は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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