...名前か? 名前は琉球芋(りゅうきゅういも)じゃ...
芥川龍之介 「俊寛」
...今度これを『古琉球』と題して公にすることにした...
伊波普猷 「「古琉球」自序」
...永禄(えいろく)あるいは文禄(ぶんろく)年間に琉球(りゅうきゅう)から伝わった蛇皮線(じゃびせん)を日本人の手で作りかえた...
寺田寅彦 「日本楽器の名称」
...書面を披げてしまって琉球国へ滞留之英人差戻方之儀御国体に不拘様(かかわらざるよう)厚奉蒙御内命候付...
直木三十五 「南国太平記」
...次男信太琉球にて戰死し本月九日芝増上寺にて遺靈祭執行の由...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...琉球では大昔は死人の肉を遺族または親族が食ったものであるが...
中山太郎 「屍体と民俗」
...金銀、(しゃこ)、瑪瑙(めのう)、琉璃(るり)、閻浮檀金(えんぶだごん)、の属を挙げて、ことごとく退屈の眸(ひとみ)を見張らして、疲れたる頭を我破(がば)と跳(は)ね起させるために光るのである...
夏目漱石 「虞美人草」
...まず、「ボムベンおよび焼玉を放発して」も日本を開港させずにはおかぬという凄文句の手紙で五〇年代があける――「……アメリカ通商のためその湊港を開き、かつサンフランシスコより、上海広東に通路すべき蒸汽船のため、松前、対馬、琉球の地に、石炭場を設る趣向を促し、もしその談判を将軍の方および執政が拒むにおいては、日本政府承服に及ぶまで、その都府にボムベンおよび焼玉を放発して、国中の湊港を閉塞し、恨(うらみ)を日本国に晴さん、この意頻(しき)りに止(やま)ざる所なり云々」(一八五〇年、元ニューヨーク州外事局長A・H・パーマーより、長崎オランダ商館長レフィーソンに送った私信、実質は非公式の外交文書である)...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...琉球式の墓を見ただけでも面白い獲物であつた...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...それから崇元寺に琉球王歴代の位牌殿を見たが...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...慶長十四年島津氏が百艘の船を以て琉球入をしたのは確かに此處からであつた...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...また同項に引いたマレー群島で海中の怪物が鶏を怖るるてふ話に近きは、琉球にもあって、佐喜真(さきま)君の『南嶋説話』二九頁に出(い)づ...
南方熊楠 「十二支考」
...あの遠い南の孤島琉球で作られてあった...
柳宗悦 「工藝の道」
...琉球の織物に似せて作った絣(かすり)を意味します...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...しかしどうしてそれを学ぶことが琉語を棄てねばならぬ根拠になるのでしょうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...竜宮すなわち琉球という説すら...
柳田国男 「海上の道」
...最近は「沖縄タイムス」に琉球史を連載しているとかいう話であるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...仏桑華はアオイ科に属する植物だそうで、小柄な灌木なのであるが、琉球ムクゲという別名のあることからしても、琉球の花、つまり、沖縄の花とおもっても一向に差しつかえはないこととおもうのだ...
山之口貘 「梯梧の花」
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